短編集の主役も我々だ？ (ページ38)

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A目線

～１カ月前～
Σ(゜Д゜)ｷﾞｬｧｧｧトントンに、家に呼ばれたよー！

A『お、おじゃましまーす…』
tn｢そんな緊張しなくても…今、誰もおらんで？｣

いや、そうは言われても、大好きな彼氏の家だよ？

A『な、何する？』
tn｢んー？ゲーム？｣
A『おけ！』

A『あああああ！やめて！トントン！強い！』
tn｢ふはっ！あはは！！｣

A『…あ！こんな時間…』
tn｢泊まる？｣
A『名残惜しいk……え？』
tn｢？泊まる？｣
A『えっ！？うっ…うん///』

そう。幸い私の家は親がほとんど帰ってくることもないし、心配も人生でされたことがなかった。

tn｢晩飯にするか。とりあえず。｣
A『うん。私が作るよ！』

tn｢だめやっ！Aは座ってて！｣
A『いやっ！私が…』

結局10分にわたる言い争いの勝者は私だった。
そんな、私が作るご飯食べたくない？少し悲しい。

tn｢絶対に怪我はせんといてな！！絶対やで！｣
A『うん…』

冷蔵庫の中身…んー。今日は、カレーにしよっ！
人参を切って、じゃがいもを…

ﾀﾞﾝｯﾋﾟｯ

指から鮮やかな血が出てくる。

A『いっつ…』
tn｢大丈夫か！？これだから…｣
tn｢もう、Aはもう、なにもせんといて…｣

トントンは怒っているような、悲しいような、呆れたような、複雑そうな表情をしていた。

tn｢俺は、貯金もあるし、Aぐらいなら養える。Aは俺の家にずっといるよな？｣

トントンの目から光が消えている。
トントンはきっと本当に本気で、言っているのだろう。

怖い。逃げなきゃ。
そう脳は判断するのに恐怖で体は動かなかった。