短編集の主役も我々だ？ (ページ34)

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●たくさん愛して　zm ページ34

A目線

A『んはははっ！でな？』

今、私は友達と楽しく喋っていた。
そう、遊園地に来ているのだ！

A『じゃ！こんな時間だし、帰るか～』

私は右、皆は左だ。帰るとき、一緒に帰れないのが少しつらい。
はい、ぼっち。つらくないもん！ボッチ最高だね！
…でも、欲を言うなら、誰かに愛してほしい。

ﾄﾝﾄﾝ

A『ん？なんですk、ん！？んー！』

息ができないように、手で口を塞いでくる。
まずい、この通りは３時間に１人通るか、通らないか、微妙な道だ。

A『んー！』

?｢んー、ちょっと待ってな。車の中なら息してええからな。片手で準備できるかな？｣
A『ん！？』

車！？え？誘拐されんの？いやなんだけど！
あっ！噛みつこ！

A『んっ！』ｶﾌﾟｯ

？｢ん、どうした？……かわええなあ。早く帰りたいんか？…よしっ！さっ！乗り！俺の車やで。｣
A『んむー！ん！』

乗りたくない。怖い。逃げたいから、
反抗する。

？｢はあ、困ったお姫様やな。ほら、乗らないと、そうやなー…腕！1本折るで！｣
A『ん！？』

この人を起こらせちゃいけない。一瞬で察した。
私は無言で車に乗る。口の前の手がどかされる。

？｢苦しかったよなあ。ごめんな。｣

怖い。悪く思う心があるのなら、この、車が走っている今、この瞬間に、誘拐を今すぐやめて欲しい。