短編集の主役も我々だ？ (ページ32)

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A目線

A『あなただったの！？ストーカーは！』
？｢俺ら付き合ってるやん。ストーカーって何？ああ、ドッキリしとんの？かわええなあ。バレバレやで？｣

怖い。怖いけど、ここでうまく名前とか聞きながら、時間稼ぎをしながら、警察に連絡して、捕まえてもらおう。そうしよう。

A『だ、誰？名前は？』
？｢はあ…仕方ない。かわええし、付き合ってやるかあ。俺の名前はロボロ！カタカナでロボロな！｣

気持ち悪い。吐き気がしてくる…

A『あなたは私の何なの？』
rb｢彼氏やな、頼れる彼氏？自分で言ってて、恥ずかしいなあ。｣

は？なんの勘違い？怖い。私まず、彼氏なんて作ったことない。

ケータイをマナーモードにして、
手を後ろで組んでいるフリをして、電話番号を入れる。

入った！後は家を出て、走りながら通報するだけ！

A『ロボ…ロ…さん、外に出ません？外の空気が吸いたくて…』

rb｢んーちょっと待って、ええけど、後ろに持ってるもん出してくれたら…な？どうせスマホやろ？なんで、警察に連絡すんの？｣

最悪だ。どうして？彼にとって死角でいじっているはずなのに。

rb｢なんで？って顔しとるけど、俺はいつでもAのこと見れるで？｣

そりゃそうだ。ストーカーなら、カメラの１つや２つつけていてもおかしくはない。でも、こんな瞬間でも、カメラ越しで私を見るのか？

もう、どうせ捕まるんだったら逃げよう。私は足なんて速くない。

けど、もしかしたら逃げられるかもしれない。身長も同じぐらいだし。

ｶﾞﾁｬｯ

rb｢なっ！ちょ…おい！外は危ないから！｣
A『はやく…』ﾀｯﾀｯﾋﾟﾎﾟﾊﾟﾌﾟﾙﾙﾙ
A『ねぇ…はやくしてよ！』ﾌﾟﾙﾙﾙﾌﾞﾂｯ

私じゃない指が電話を切る。私は察した。彼だ。

もう、嫌だ。殺さないなら、付いていっても良いのだろうか？

『この恐怖からはやく抜け出したい』ただ、その一心だった。

A『もう諦めます。殺さないって誓えるなら。』
rb｢！良かった～！まあ、一応な？｣ﾄｽｯ

私の首もとに手刀が落ちてくる。

rb｢まあ、帰ったらお仕置きが必要やな。｣

何か言っているのは最後に聞こえた。
ただ、何を言っているのかは、分からなかった。

そうして私の意識は闇の中に消えていった。