短編集の主役も我々だ？ (ページ31)

今日:47 hit、昨日:13 hit、合計:26,185 hit

●おかえりなさい　rb ページ31

A目線

最近、体調が良くない。理由はストーカーである。

何かしてきたなら、通報できるが、後を追ってくるだけの。本当に気持ち悪い。

A『しゃ！今日は定時！』

私は22才の会社員。特にすごい仕事をしているわけでもなく、皆ができる仕事をしている。

A『……』ｽﾀｽﾀ
A『…？』

今日は足音がしない。

もしかしたら、今までのも幻聴だったのかもしれない。
きっと、疲れていたんだ。うん、そうだ。

A『ただいまー！』

別に誰かと同居しているわけではないが、毎日、こうやって家に挨拶をしている。

？｢おかえりー！今日は早かったなあ。定時で上がれたんか？｣
A『…すいません、待ってください。』

ｶﾞﾁｬ

確かに、一軒家のポストには、Aと書かれている。

A『場所間違えたんですか？近くに住んでるんですか？同姓ですか？』

？｢…？いや、恥ずかしいんやけど、A、いつも仕事頑張ってるやん？やから、今日は料理作ってサプライズしようと思って！｣

そんな可愛らしいことを言ってくるが、私はこんな人知らないし、どうして名前も知っているのだろうか。

…もし、今までのが幻聴じゃなかったら…
もう、この人がストーカーだとしか考えられない。