短編集の主役も我々だ？ (ページ18)

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syp目線

A『…今日はどこ行く？』
syp｢そうですねぇ。今日は水族館行きますか。｣
A『うん！』

水族館は俺がAさんに告白したところ。
覚えてくれてるといいな…なんて。
あそこの水族館の海月はとても綺麗だった。

A『私、誰とも水族館行ったことないから、楽しみ！』
syp｢っ！…そうっすね。俺も、楽しみ、です。｣

A『…もしかして、ショッピ君と来たことあった？…ごめんね、忘れちゃって…』
syp｢いやっ！大丈夫っすよ！ほら、行きましょ？｣

ｶﾞﾁｬｯ

A『水族館行ったら、海月見たい！テレビで見たことあってね？…めっちゃ綺麗だったの！』
syp｢…海月………いいですね。｣

ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝｯ

車に乗って水族館へ向かう。

A『すー…すー…』
syp｢…この綺麗な寝顔も見れるのはあと少し…なんっすもんね。｣

Aさんが俺のことを完全に忘れたら、俺はこの家を出ていく。
…それが、Aさんへの、最後に俺ができることだから。苦しませたくないから。

syp｢ほら、着きましたよ～｣
A『んぅ…( ﾟдﾟ)ﾊｯ!寝てた！』
syp｢大分始めの方から寝てましたよ。｣

A『うぇーー！…ま、いっか！はやくいこ！』
syp｢はい…｣