短編集の主役も我々だ？ (ページ17)

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はじめまして　syp ページ17

A目線

医者｢Aさんは……────です。｣
A『へ…？』

医者｢この病気は…─────｣
A『っ！！…じゃ、じゃあショッピ君を…』
医者｢そうなりますね。ですが───｣

A『うぁぁぁぁ！！』

ｶﾞﾁｬｯ

A『ただいま。』
syp｢どこいってたんすか？｣
A『ちょっと病院。…ショッピ君は、私のこと、好き？』
syp｢………なんで病院行ってきたんすか。｣

そう言って答えをはぐらかす。
もうショッピ君は私のこと、好きじゃないのかな。

A『……私、最近思い出せることが少なくなってきて、お医者さんに見てもらったの。そしたら──』

私は奇病にかかってしまったらしい。
私の奇病は好きな人、最愛の人を徐々に忘れてしまうというものだった。
その忘れるまでの期間は人それぞれだが、私は１年ほどだった。
一回忘れたらもうこの奇病は再発しないが、忘れた人のことは一生思い出せないらしい。

A『…ショッピ君、だから、私、あと１年でショッピ君のこと、忘れちゃうみたい。…へへ、寂しいな…』
syp｢っ！！なんでそんなにヘラヘラしてるんっすか！やだ！俺、Aさんに忘れられたくないのにっ！｣

このショッピ君の言葉で私の涙のダムは崩壊してしまった。

A『っ！私だって、忘れたくない！友達よりも、家族よりも、ショッピ君の方が好きで、大切だから！うぅぅﾋｯｸﾞわすれたくない！』

syp｢…その奇病って、直らないんっすか。｣
A『一回誰かを忘れないと、なおんない…』
syp｢じゃあ、少しでも忘れないように、今からたくさん遊びましょう！｣

A『う、ん！』