短編集の主役も我々だ？ (ページ15)

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A目線

ゾムさんには色仕掛けは効かない感じがする。
何て言うんだろう…プレイボーイ的な？

まずい、ゾムさんと対等に戦える方法が分からない！

…優しそうだし、休憩、もらえないかな？

A『あ、の…ゾムさん、休憩貰えませんか？さっきの戦いで疲れちゃって…』
zm｢あ、ええで。そう言えば…下着…白やったな。可愛かったで？｣

A『ひぇっ！？か、かわ、いかった？ですか？私が…？』
zm｢おん、君や。姫さん。｣

A『えへへ…嬉しいです…』
zm｢…じゃ、休憩しよか。｣

ﾊｯｯ!思い付いた！
んふふ、ゾムさんは多分他の人にいたずらとかする人だろう。…何となくだけど。
その裏を回る。

rb｢じゃ、行くで？レディー・ゴー！｣
A『ゾムさん、3分、3分経ったら、来てくださいね？3分ですからね？』
zm｢面白そうやん！ええで！3分やな！｣

ｶﾞﾁｬｯ

私が来たのは私の部屋。

まあ、ここにいたって、殺されるだけだ。
だから、罠をかける。

服を脱いでっと…
下着だと寒いな…
この服をタンスからちょっとだけはみ出させて入れて…っと…

よし！私はタンスの反対のカーテンに隠れて…

私の作戦はこうだ。
ゾムさんが、私がこの中にいると思って、開けようとする。
そこをすぐ後ろのカーテンから、ナイフで刺す、ふりをする。

ｶﾞﾁｬｯ

zm｢…姫さん～？そんな分かりやすいとこいたら駄目やでぇ？｣
よし、今だ！

ｶﾞｼｯ

zm｢…残念やったな姫さん。さ、ここで死んでもらうで。｣

ﾄﾞｻｯ

A『！…何だ、気づいてたんだ…はーあ、勝てると思ったんに…』

私はベッドに恋人繋ぎで押さえ付けられている。
他の女子なら、ときめくんかな？
見る人によっては、行為前だな。これ。

zm｢！！……そっちが素？｣

A『あっ……えーと殺してもらって？』
zm｢…素の方が俺は好きかも。｣

A『なーんちゃって！』ｻﾞｼｭｯ
zm｢なっ！｣

私は左手にあるゾムさんの血がついたナイフを右手にうつす。
…私が、こんなに速く終わると思った？
んはは、これ、持っといて良かった…

zm｢いってぇ………あれ？姫さん？｣
A『ゾームくん？』ﾋｭﾝｯﾄﾞｻｯ
zm｢…俺、今から襲われちゃう？｣

A『…襲いはしないよ？…私の勝ちだよね？』
zm｢まだやで。所詮は女の子や。力、弱いで？｣
A『なっ！…弱くないし！』

これは…
どうやって勝とうかな…