短編集の主役も我々だ？ (ページ11)

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A目線

tn｢え？消えた…？｣

私達に消えた瞬間は見えていないが、明らかにこの館から禍々しい気が消えた。

A『あ、あとは、皆を生き返らすだけだ！』
tn｢おう！取りにいこう！｣
A『あ、鬱はあるの！鼻血出した時のティッシュー！』
tn｢…………そうか。｣

A『…この綺麗な茶色い髪…ゾム！トントン！ゾムいた！あの部屋戻ろ！』
rb｢おねーちゃん、よかったね！｣
A『うん！』
tn｢よし、部屋いこや！｣

ｶﾞﾁｬｯ

A『…よし、魔方陣の上に全部置いてっと…』
A『…神様、この世界には亡き者達を蘇らせてください…』

ﾊﾟｧｧｧｧｧ

ｶﾞﾊﾞｯｯ

A『え？は？…夢？』

あの光に包まれて…
どうして、自分の布団の上に…？
皆は！？

母｢ほらー！学校行きなさーい！｣
A『はーい。』

ｶﾞﾁｬｯ
zm｢今日は遅いやん。なんかあったか？｣
ut｢ん？ああ…僕が美しすぎて目が痛い？｣
kn｢お前は黙れっ！｣ﾄﾞｶﾞｯ
ut｢ああん！ちゅめたい！｣

A『と、と、トンは？』

zm｢いや、どうしてん？トントンは今から迎えに行くで？｣
ut｢めっちゃ焦っとるけど…｣

A『皆覚えてないの！？あの館で鬼に皆…喰われて！』
kn｢？…怖い夢でも見たんか？大丈夫やで。｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
zm｢あっっ！ずるいっ！！｣ｷﾞｭｰ
ut｢えー！じゃあ、僕も！｣ｷﾞｭｯ

A『なんで、皆覚えて…』
tn｢Aっ！！｣
A『トントン…』
tn｢お前は覚えとる！？｣

A『トントン、覚えてるの！？』
tn｢ああ…こいつらは覚えてへんのか…｣
A『うん…』

tn｢まあ、いつもの生活戻れたんやから、良かったやろ！｣
A『うん！そうだね！じゃ、行こ！』

私は道路を渡りきった。
否。渡りきろうとした。

ｶﾞｯ

A『いったぁ…ﾋｯｯ』
rb｢なんや…Aもそっち行っちゃうんか…？｣

そこには血まみれの呂戊太君がいた。

A『ろ、ぼたくん…』
rb｢俺な？あんさんのこと、好きなんや！｣

rb｢俺、元々鬼と人間の混血で、学校ではいじめられてて、親には虐待されててん。で、友達が欲しいって思ってたら、あんさんが代々伝わる俺んちの水晶に映ってん。｣
A『……』

rb｢俺はすぐに好きになった。そしたら、水晶は俺にこたえてくれた。この子は未来の子で、俺とは反対の境遇にいるってこと。｣