鬼母現る ページ12
ht「それで、お茶してたと」
「あい…………」
何故ひとらんが正座する私の前で仁王立ちしているかと言うと、話は数分前に遡る。
城下のパトロールに当たった私とひとらんはいつも通りのルートをまわって、さあ帰ろうとした矢先だ。
ひとらんが城下に住む子供達に囲まれ始め大人気に。先に帰るか、と踵を返すと、いつしかのナンパ男たち。
またかぁ、なんて思っているとそのまたで。
「ノーチェさん、パトロール終わりですか?よければお茶しません?」
「え、いやです」
「そう言わずに! ほら、行きましょ」
「え、いやです」
と言いつつ引きずられて行く私。まあ結局マジでお茶して終わったわけだが、城に帰ればそりゃもう鬼の形相のひとらんがいた。
何してたの、なんて言う姿は鬼母のそれだ。いやごめん鬼母見たことないからわからん。
そして冒頭に戻る。
ht「あ、の、ねぇ! もしそれで誘拐されたり薬でも盛られたりしたらどうするつもりだったの!?」
「股間でも蹴ればいいかなって……」
ht「でも男は一人じゃなかったんでしょ?」
「二人でした……」
てへぺろ、と舌を出して落ち着けよと促す。だってずっと怒ってんだもん。トントンもびっくりの形相だ。
するとてへぺろ効果が効いたのか、彼は大きな溜め息をついて、
ﾊﾞﾁﾝｯ!
「いっっ〜〜〜〜〜〜〜ｯ!!」
ht「これで勘弁してあげる」
「お前のデコピン弾丸かよ…………」
鏡を見たらそこは真っ赤っかだった。
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うんちっち - 面白い 更新頑張って (2019年10月19日 23時) (
レス) id: 473868f78a (このIDを非表示/違反報告)
メビ(プロフ) - 久しぶりの更新ですね！これからも無理しない程度に頑張ってください！ (2019年7月28日 6時) (レス) id: ee2ddb04ba (このIDを非表示/違反報告)
いずも(プロフ) - 好きです尊い話好きすぎます！ (2019年7月15日 0時) (レス) id: e6422e1b57 (このIDを非表示/違反報告)
みふぇ(プロフ) - 好きです (2019年7月13日 1時) (レス) id: df5efd99d9 (このIDを非表示/違反報告)
hasuki- - 初めまして,この小説は時々シリアスを入れてくるから,私がある意味死にそうになりました。これからも頑張ってください， (2019年6月7日 0時) (レス) id: e55a71c11d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中沢 琴葉
| 作成日時：2019年5月6日 13時
