【wrwrd！】婚約者 。

↓ ページ23

「よぉ、大先生」





「お、シャオちゃんどないしたん？」






いつものように喫煙所で煙草を吸っている大先生を見かけ声をかけると素早くタバコの火を消して喫煙所から出てくる大先生



こいつが喫煙所におらん時は女と遊びに行っとる時くらいやからな、やっぱここにおったか




大先生を連れ近くにあったイスに腰掛け念の為声を潜めた



「あのな、相談なんやけど……」





＊





「ほぉ、シャオちゃんはAちゃんにかまってもらえなくて一方通行なことが悲しいと」



「ほんと話理解すんのはやいな」




最近思うことを大先生に話してみるとすぐに伝わったみたいだ。
ニヤニヤしてんのは腹立つけどAに意識してもらうためやししゃーない
返答を待っていると大先生が何か思いついたように目を輝かせた





「押してダメなら引いてみたらええんちゃう？」



「…引く？」



「いっつもデレデレなシャオちゃんにいきなり冷たくされたらAちゃんどう思うんやろな？」






…… 確かに気になる
いっつもは俺がAにひっついてばっかで
それが日常化してしまっている
それをいきなりやめればAは寂しがってくれるのだろうか




よし、押してダメなら引いてやろう
そうして作戦の決行を決意した




「さすが大先生や！あんがとな！」




「お、おう」





そうとなればいろいろ準備せんと！！
そう思い直ぐに席を立って自分の部屋へ走った








「…シャオちゃんが耐えられるかねぇ」

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