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たったったっ……
走る足音が廊下に響く。
zm「さぁ、グルッペン。どこにいる？」
部屋を回っていると、茶会室から声が聞こえてきた。
しかも、いつになく楽しそうなグルッペンの声と、女の声が。
zm「あんなグルッペンの声、聞いたことないな。聞いたことあるとすれば、
hoiをしてるときか、人を殺してる時だけやな。嫌気するわ。」
あぁ、気持ち悪。と身震いをしながら、扉に耳を当ててみる。
gr「では、玄関までお送りしますね。」
『はい。有難うございます』
なんや、もう帰るんか？
そう考えていたら、女とグルッペンの足音がこちらに向かってきた。
やべ。
体が反射的に扉から離れ、曲がり角にまで動いていた。
zm「…グルッペンのじゃまをするんじゃなかったのか？」
でもなぁ。あんなに楽しそうにしてるグルッペン、本当に始めてみた気がする。
心なしか、頬も少し赤く染まっている。
zm「じゃましちゃ、悪いか。」
あきらめて自室に戻る。
最後にせめて、少しだけ。と女の顔を見てみる。
横顔だったが、女の顔はずいぶんと整っていて、きれいで、かわいいなぁ。
体も華奢で、女の子っていう感じで。
長い髪を後ろでくくっていて、うなじが見えた。かわいくて、色気あるなぁ。
zm「そりゃぁ、あのグルッペンもあんな顔するし、あんな態度とるわけだな。」
勝手に一人で自己解決し、もう一度自室に戻ろうと足を進める。
階段を上っていく間、いろんな考えが頭によぎった。
あの女、連れ込むんか？
皆にとられるんやないか？
特に大先生とかに。
可愛いなぁ。
グルッペンにとられたくないな。
じぶんでもよくわからない考えだった。
こんな気分になったのは初めてや。
zm「また会いたいな。今度はちゃんと話したい。」
最後の一段を上り終えるのと同時に、玄関の方から女の声とグルッペンの声が聞こえた。
『いつか、きっとお礼をしますね。』
gr「えぇ。待っていますね。」
帰ったんか。扉の閉まる音が聞こえ、グルッペンのため息らしき声が聞こえる。
おちょくってやりたい。
zm「あと、つけてみるか。」
階段を降り、グルッペンの後を追う。
グルッペンは疲れたような、でも幸せそうな顔をしながら、自室に入っていった。
gr「あ、名前、聞いてなかった。やらかしたあああ！！！」
ボフッ
という音と声が聞こえた。
のぞいてみると、ベッドで寝ているグルッペンがいた。
うっすらと目の下に隈がある。
ぺ神に伝えといてやるか。
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椙山光る(プロフ) - すごい ストーリーが面白くて楽しませて読ませて頂いてます。質問なんですけどお気に入り登録ってどうすればできるんですかね？ (2018年12月14日 14時) (
レス) id: 57279d11ea (このIDを非表示/違反報告)
ぜろ(プロフ) - めっちゃ頑張ります！本当にやる気が出るので、ありがたいです…(´；ω；`)ｳｩｩ (2018年8月25日 10時) (レス) id: 2e400b4add (このIDを非表示/違反報告)
しょっかぁ(プロフ) - ぜろさん» めっちゃ頑張ってください！とにかく応援しまくってます！ (2018年8月25日 1時) (レス) id: ff3cd95158 (このIDを非表示/違反報告)
ぜろ(プロフ) - 本当にありがとうございます…頑張って書いていくので、これからもよろしくお願いします！ (2018年8月24日 11時) (レス) id: 2e400b4add (このIDを非表示/違反報告)
しょっかぁ(プロフ) - ぜろさん» 読んだあと毎回評価してる事忘れて評価してます(実話) (2018年8月23日 2時) (レス) id: ff3cd95158 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜろ | 作成日時：2018年6月24日 15時
