災難26 ページ28
A side
ut｢Aちゃん♡お勉強しとったん？お疲れ様♡息抜きにこれからデート行かん？｣
A｢はぁ…あー、帰ってどうぞ。｣
頼む誰か助けてくれ。
さっきからこうなのだ。
僕はお勉強が終わってエミさんと別れてから
このクソ長ったらしい廊下を歩いていた。
そしたらこのタラシに捕まったのだ。
疲れてるのが分からないのか
冷たくあしらっても懲りずにデートに誘ってくる。
鬱陶しいことこの上ない…。
ut｢な？どうや？仲良くなりたいんよ｣
それに、あんまこの人好きじゃない。
胡散臭いというか、嘘くさいような貼り付けた笑み取ってから出直して欲しい。
素直に怖い。
A｢すみません、部屋戻りたいんで…｣
ut｢……こうなったら｣
鬱が何か小さくつぶやくと瞬間
廊下の一段と狭く暗い連絡通路に連れてかれ
ﾄﾞﾝｯｯ
肘ドンである。
A｢ｯｯ！？/////｣
近い近い近い近い近い！！！！
コイツ無駄に顔だけは良いから心臓に悪い！！
ut｢もうめんどいわ。なァ、Aちゃん。手荒な真似したないから、正直に言うてな？
Aちゃん何か隠してへん？｣
……？
そんな節はないが…。
あ、れ。
脳裏に浮かぶ夢のこと。
辛い痛い苦しいアレは全部妄想だ。
幻だ。
これの事を言っているのか？
でもこれは知らない記憶だ。
冷や汗が止まらない、心臓がバクバクと音を立てる。
逃げようと目の前の男を押し退けようとする。
が、相手は男、自分は所詮女。
力でかなうはずはなく、逃げんなと両手を封じられる。
ut｢何その反応？やっぱり何か隠してん？｣
男はニコニコと気持ち悪いくらいの笑みを貼り付けている。
こわい、たすけて。
ut｢なァ、早く教えてくれへん？じゃないと、このまま食べてまうよ？｣
鬱の顔が数cmくらいまで近づいてとまる。
端正な顔や、彼の深海を思わせるような青い瞳は薄暗い空間では淡く光り不気味に見えてくる。
訳が分からなくなって反射的に涙が出てくる。
A｢わか、わかんない、ごめんなさい、いやだ、ゆるしてください…ｯｯ｣
ut｢それじゃ分からんって。言えや。｣
混乱して本当に分からないのに鬱はよほど僕を疑っているのか話せと責め立てる。
廊下から足音がしてくる。
通りかかったのはチーノだ。
チーノは僕たちを見かけると焦った様子になり
全速力で向かってきて助けてくれた。
ci｢アﾞｯｯ！！！兄さん何やってん！！！離せや！！｣
そこで意識はまた途絶えた。
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つくし(プロフ) - 仰げば尊死さん» ありがとうございます…！！ (2020年10月18日 14時) (
レス) id: f9e44d5d1e (このIDを非表示/違反報告)
仰げば尊死 - スコスコのすごすぎて頑張れる (2020年9月4日 20時) (レス) id: d6069bd4ed (このIDを非表示/違反報告)
つくし(プロフ) - テトさん» ありがとうございます…！！更新遅めですが頑張ります！ (2020年8月18日 12時) (レス) id: f9e44d5d1e (このIDを非表示/違反報告)
テト - 展開とか何もかもどストライクで…好きです(唐突)これからも更新頑張ってください！ (2020年8月17日 22時) (レス) id: ab2e220da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つくし x他1人 | 作成日時：2020年5月31日 15時
