災難23 ページ25
A side
目覚めるとそこは白い天井。
つんと鼻をつく薬品の匂い。
視線を横に移すと神と書かれた雑面を付けた男がいた。
？？｢あ、起きた起きた。大丈夫？｣
読んでいた資料から目を離しこちらに話しかけてくる。
え、こんな人いた？？
A｢ごめんなさい、あの名前をお聞きしてもいいですか？｣
sn｢あっ、ごめんね！もう知ってるもんかと思ってたわ〜。俺はしんぺい神。軍医なんだ。気軽にペ神とでも呼んで？Aちゃん｣
雑面で表情は見えないけどなんだか物腰柔らかそうな人だ。
ぼーっとそう考えていたらさっきの出来事が脳裏に蘇りゾッとする。
カタカタと顔を青くして震え出した僕を心配したのかペ神は手を両手で握った。
sn｢なぁAちゃん。倒れた時にAちゃんに何があったのかは俺には分からんよ。でもなそんな壊れそうな表情しないの。せっかくべっぴんさんなのに笑わないと勿体ないよ？ね？
俺Aちゃんに笑って欲しいから悩み事があるならなんでも聞くよ。
そんで、たくさん話して軽くなろ？｣
握られた手が暖かくて、掛けられた言葉が心に染み出して
A｢…あれ。｣
気づいたら大粒の涙が掛け布団にポロポロと落ちていた。
そこからは変な夢を見たこと、1人で寂しかったことをペ神に泣きながら話した。
泣きながらだったので支離滅裂した発言になってないか心配だったがペ神はうんうんと相槌を打ちながら耳を傾けてくれた。
話し終わって涙も半ば収まった頃には
頭の上に大きな手が乗せられて
sn｢そうかぁ、話してくれてありがとうね。Aちゃんは今まで頑張ったね。これからはね、俺もいるしみんなもいるからたくさん頼っていいんだからね。｣
よしよしと小さい子を宥めるように頭を撫でられる。
それが気持ちよくて泣き疲れたのもあって
船を漕いでいたら｢疲れたね、もう少し寝てていいよ｣って言われたもんだからそこから記憶が暗転した。
まぶたを閉じる時
小さい僕に似た子供が
泣き笑いのような顔で目を細めて
こちらを見ていたような気がした。
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つくし(プロフ) - 仰げば尊死さん» ありがとうございます…！！ (2020年10月18日 14時) (
レス) id: f9e44d5d1e (このIDを非表示/違反報告)
仰げば尊死 - スコスコのすごすぎて頑張れる (2020年9月4日 20時) (レス) id: d6069bd4ed (このIDを非表示/違反報告)
つくし(プロフ) - テトさん» ありがとうございます…！！更新遅めですが頑張ります！ (2020年8月18日 12時) (レス) id: f9e44d5d1e (このIDを非表示/違反報告)
テト - 展開とか何もかもどストライクで…好きです(唐突)これからも更新頑張ってください！ (2020年8月17日 22時) (レス) id: ab2e220da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つくし x他1人 | 作成日時：2020年5月31日 15時
