災難13 ページ15
A side
いつもより騒がしい食事だった。
シマとシャオが喧嘩し出すし、
ショッピはそれに乗じてシマに攻撃するし、
ゾムは色んな人に食べさせまくるし、
グルッペンはどこからかケーキを持ってきて食べてるし、
トントンは怒号を上げるし。
でも不思議と楽しかった。
人がいる食事なんて何年ぶりだろうか。
逃げたかったけど、それよりも心にあたたかく染み込んでいくものが嬉しかった。
長らく忘れていた気持ちだった。
とてもあたたかい。
逃げてしまったらもうこんな風景は見られないのだろう。
そう思うと複雑だった。
A｢…これからどうしようかな｣
とりあえず暫くはここに居てもいいかな。
飽きないだろうし。
明日は誰か連れて街にでも行こうか。
新しい毛糸とかぎ針、それに本もほしい。
そうと決まれば
A｢もしもし聞こえる？ロボロ｣
rbr『もしもし！聞こえとるよ？どないしたん？』
インカムを繋いでロボロに経緯を伝えた。
rbr『了解！明日非番の奴ら探してみるわ！』
A｢ありがとう｣
rbr『また連絡するな！』
それまで星を眺めていようか。
暇だし。
暫く時間を潰しているとロボロから連絡があり、
非番の人を2人ほど見繕ったから明日、朝食を済ませたら部屋に向かわせるとの事。
やった。初めての街だ。
うきうきしながらクローゼットを覗く。
A｢明日は何着ていこうかな…｣
初めての街にでかける気持ちを抑えられず
柄にもなくオシャレをしたくなって
あ、そうだ、マンちゃんにヘアセットとメイクお願いしよう。
そう言えばマンちゃんはその手の美容アレンジが得意だと言っていた。
早く、明日にならないかな。
今日は早めに休んで、明日たくさん遊ぼう。
子供に戻った気分だった。
楽しみで楽しみで。
…お母さんとお父さんと一緒に行けるとしたら
こんな風に前日は楽しかったんだろうか。
必ず、真相を見つけ出してみせるからね。
大好きなお母さんお父さん。
少女は当時、何も知らなかった。
両親とすごした時の記憶がすっぽりと抜けているのだ。
…でもそれを思い出したら、少女は何を思うのだろう。
…あぁ、私ですか？
そうですね、なんと言いましょうか。
彼女のことをずっと見ている語り部とでも
言っておきましょう。
…えぇ、見てる分には私は楽しいですよ。
彼女が今後どうなるのか…ふふふ。
おっと、お時間ですね。
ではまた今度_________
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つくし(プロフ) - 仰げば尊死さん» ありがとうございます…！！ (2020年10月18日 14時) (
レス) id: f9e44d5d1e (このIDを非表示/違反報告)
仰げば尊死 - スコスコのすごすぎて頑張れる (2020年9月4日 20時) (レス) id: d6069bd4ed (このIDを非表示/違反報告)
つくし(プロフ) - テトさん» ありがとうございます…！！更新遅めですが頑張ります！ (2020年8月18日 12時) (レス) id: f9e44d5d1e (このIDを非表示/違反報告)
テト - 展開とか何もかもどストライクで…好きです(唐突)これからも更新頑張ってください！ (2020年8月17日 22時) (レス) id: ab2e220da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つくし x他1人 | 作成日時：2020年5月31日 15時
