災難9 ページ11
tn side
天候に恵まれたいつもの日常。
そんな日常に転機が訪れた。
グルさんが興味を持ったとある少女を攫ってこいとゾムたちに任務を出した日だ。
連れてこられた小さな可愛らしい女の子は
大きなオッサンたちに囲まれて困ってしまっていた。
ゴメンな。
にしても不思議な神秘感のある容姿だった。
今までに見た事もないほど綺麗な長い白い髪。
宝石をはめ込んだような綺麗なオッドアイ。
なんて綺麗なんやろ_______
そんなこんなあって自己紹介も終わり部屋に送ることになった俺。
沈黙が続く、なんか喋らな…。
必死に話題を探すが俺はみんながドヤすほどの童/貞。
容姿が整った女の子を目の前にして自分から話せなんて拷問に等しい。
A｢…あの、大丈夫ですか？｣
いつの間にか部屋の前についており百面相をしてた俺に痺れを切らしたのかAさんが話しかける。
やっば、絶対おかしい奴と思われとる。
tn｢お、おん！大丈夫や！さ、ここがAさんの部屋やで！今日は疲れたやろうから夕飯までゆっくり休みや！｣
あかん、焦りすぎて早口になってもうた。
頷いてくれてるところを見ると一応理解はしてくれとるみたいや。
よかった。
tn｢じゃ、俺は戻るで。夕飯の時間になったら迎えのもん寄越すからよろしく頼んます。｣
A｢あ、はい。ありがとうございます。｣
tn｢…。な、敬語、やめてくれへんか？なんか堅苦しくてムズムズするわ。｣
緊張するが頑張って声を押し出す俺。
A｢え、、あ、わかりﾝﾝﾝｯわかった。これでいい？トントン｣
その時、この子に初めて名前を呼ばれた。
体の奥からブワッと何かが駆け巡る。
この気持ちは初めてだった。
これが好きっていうことなのだと確信できるのは少し先。
A｢…おーい？トントン？｣
ボーッとしてしまった俺を我に返すように目の前で手を振るAさん。
tn｢ﾊｯ、、あかんあかん。ありがとな。大丈夫や。じゃあまた。｣
それだけ言って恥ずかしさをかき消す様に
足早にその場を去った。
この気持ちは何なんだ。
さすがに女性と話すのがしばらくぶりだからってこんな気持ちになるのだろうか。
思ったより自分がピュアだったのだと自覚を覚える。
おい誰がチェリーボーイだ。
Aさんが来たことによってこの要塞の中が
華やぐことを考えて頬を緩ませながら自室に籠り、今日も山のように積もった書類をする。
これから楽しくなりそうやな。
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つくし(プロフ) - 仰げば尊死さん» ありがとうございます…！！ (2020年10月18日 14時) (
レス) id: f9e44d5d1e (このIDを非表示/違反報告)
仰げば尊死 - スコスコのすごすぎて頑張れる (2020年9月4日 20時) (レス) id: d6069bd4ed (このIDを非表示/違反報告)
つくし(プロフ) - テトさん» ありがとうございます…！！更新遅めですが頑張ります！ (2020年8月18日 12時) (レス) id: f9e44d5d1e (このIDを非表示/違反報告)
テト - 展開とか何もかもどストライクで…好きです(唐突)これからも更新頑張ってください！ (2020年8月17日 22時) (レス) id: ab2e220da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つくし x他1人 | 作成日時：2020年5月31日 15時
