神様と嘘 ページ10
「お、何、今日はどうしたの？」
そのまま何も起こることもなく(手を貸してもらえずに)救護室についた。
ワイ出血してるんすけど、結局グルちゃん一回も振り返らなかったね。
「まあヤンチャしてな。出血が酷いから診てやってくれ」
出血酷いって気づいてたんすね。じゃあ手くらい貸してよ(しつこい)
『いやーごめんね？毎回結構迷惑かけっちゃって』
「全然大丈夫。てかAちゃんは自分のこと心配して」
神のごとく微笑まれる。実際神なんだけどな。
さすがは太平洋並みの心の持ち主。
傷口を消毒してもらってると、救護室の扉がノックされた。
ｶﾗと扉が開いて、客人が姿を見せる。
「げ…」
「何してんですか、アンタは」
そこには怒りすぎて、圧というか、背後に煮え滾るマグマが噴火してそうな書記長様がいた。
ひゃっほう、さすが書記長様。圧力が凄いぜ！
てかグルちゃん抜け出して来てたのね。
「…ほら、さっさと仕事」
私を一瞥してからグルちゃんに視線を移すトントン。
うーん、私異様にトントンに嫌われてるよね。てか元々優しくはなかったんだけどさ、裏切り者になってから更に酷くなったんだわ。
グルちゃんの腕を強く掴んで引きずっていくトントンを見ながらボーッと考える。
まあこいつグルちゃん第一だしこういうの許せないんだろうけど。
「ねえAちゃん」
二人が出ていって静かになった部屋の中、唐突に呼ばれる。
『はいはい？』
「なんで殺さないの？本気を出せば、こんな怪我だってする必要無かったのに。」
それはグルちゃんにも聞かれたことがあった。答えは一つ。
『皆のこと好きだからかな。自分の心に嘘ついてまで傷つけたくない。それに、この強さは本物じゃない。』
いつでも、真っ直ぐな強さの方がずっと好きだし、そもそも仲間との戦闘が好きじゃない。
それに、メンバーを傷つけたくない。
「本気を出しても嘘を吐いたことにはならないよ？その力はAの物なんだし。」
『そうなのかなぁ。まあメンバー相手に本気で怒りたくないし傷つけたくないし』
笑ってそう答えた。
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若草 翠 - ん？あれ？ちょっと作者さん？なんか終わったことになってますよ?!続きはぁ？まさかこれで終わりじゃないですよね中途半端過ぎます呪いますよ?!汗 (2022年4月10日 20時) (
レス) @page43 id: 3991d49295 (このIDを非表示/違反報告)
氷河 - いきてますかぁ〜〜〜〜？！(大声) (2021年4月14日 10時) (レス) id: c276ce50af (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - このお話好きですー！！！……あれ…………続きがない……？ (2021年4月1日 14時) (レス) id: 8e9c19a797 (このIDを非表示/違反報告)
Rainﾚｲﾝ - 花仙さん» え、死んじゃた？大丈夫ですかｧｧｧｧｧ？(((殴られたぁ (2020年6月6日 21時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
花仙 - やばい。いい話過ぎて死ぬ。。。あれ？なんか体が透けて、、、あ。（察し） (2020年1月1日 14時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピポ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipo1945/
作成日時：2017年8月29日 2時
