太陽に輝く金髪 ページ9
ゾムがピョンと飛んで三階の窓へ入っていく。
普通に飛んで三階まで行くんすね。ちょっとありえない。
「A、大丈夫か」
『大丈夫じゃないですね、てかいたなら早く止めてください』
近づいてくるグルちゃんにため息を吐きながら上体を起こす。
やべえ腕かなり痛い。
「いや、Aが本気を出すかもしれないなら見とくべきだろう」
『そうですね、殺されないように本気になりましたよ』
目の前で足を止めてこっちを見下ろすグルちゃんを見上げる。
太陽に反射して輝く金髪が綺麗だなー。
「そうだな。さ、ぺ神のところに行くゾ」
『あーい』
私の言葉に目を細めたグルちゃんは、私の腕を引っ張って立たせると救護室に歩き始めた。
あれっ、手とか貸してくれないんですか。
いやまあいいんですけどね。
前を歩く総統を見つめながら歩き出した。
うん、やっぱし腕痛えわ。
これからの生活に支障が出るな、と少し気持ちが沈んだ。
裏切り者だと言われた私の無罪を晴らすために莉緒の出処を洗いざらい調べたけど、情報は何も出てこなかった。
そんな状況だったからか、グルちゃんは総統権限で莉緒を追放するかと提案してきた。今考えると中々恐ろしいよね。
ただ、あの時…、裏切り者だと罵られ殴られた日に大袈裟に否定しなかったのは私の判断だ。
何処かのスパイなのか、ただの嫉妬なのか。そんなことはどうでもよくて、ただただ一瞬で皆の同情を勝ち取った莉緒に少しムカついた。
だから、スパイだとかそんなの無しに、私の人望だけで見返してやりたかったのだ。
その結果グルちゃんぐらいしか味方に着いてはくれなかったけど。
それでもこれからどうにかすればいいし、皆だって私の声を聞いてくれないわけじゃない。
私の仲間は莉緒の物じゃないと証明したいのだ。
………まぁ、簡単に言うとね、売られた喧嘩は買い占めるタイプなんですよね。
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若草 翠 - ん？あれ？ちょっと作者さん？なんか終わったことになってますよ?!続きはぁ？まさかこれで終わりじゃないですよね中途半端過ぎます呪いますよ?!汗 (2022年4月10日 20時) (
レス) @page43 id: 3991d49295 (このIDを非表示/違反報告)
氷河 - いきてますかぁ〜〜〜〜？！(大声) (2021年4月14日 10時) (レス) id: c276ce50af (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - このお話好きですー！！！……あれ…………続きがない……？ (2021年4月1日 14時) (レス) id: 8e9c19a797 (このIDを非表示/違反報告)
Rainﾚｲﾝ - 花仙さん» え、死んじゃた？大丈夫ですかｧｧｧｧｧ？(((殴られたぁ (2020年6月6日 21時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
花仙 - やばい。いい話過ぎて死ぬ。。。あれ？なんか体が透けて、、、あ。（察し） (2020年1月1日 14時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピポ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipo1945/
作成日時：2017年8月29日 2時
