さすショピ ページ39
気付けば闇に包まれた空間にいた。
周りを見渡しても何もない。
そもそも自分が存在してるかも分からない。
水の中みたいにｺﾞﾎﾟ、と泡の音がする。
それが自分の口から出てることに気付き、そこで自分の身体があることに気付いた。
ここは……何処だ？
確か、私は…首を切られて……あっ、もしかして私死んじゃったの！？
切られたであろう首に手を当てるが、特に傷はない。
えっ、え、何？ここ地獄的なアレ？？
突然の不思議な出来事に思わず首を傾げる。
と、後ろから小さな声が聞こえてきた。
それは、泣き声。誰かが啜り泣いているのだ。
『……だ、誰かいるの…？』
声の方にゆっくりと歩いていけば、先に真っ赤な何かが見えた。
それは、皆だったモノ。
思わず口を抑える。
そして、その中心で誰かが踞って泣いていた。
柔らかい茶色の、緩やかなパーマがかかった髪。
青緑の軍服。
……莉緒？
だが、声をかける前に泣いていた人物は消える。
空間に光が差した。
*
「……い、………ーい。…おーい。起きろや。」
ぺちぺちと何かが頬に当たる。
ゆっくりと目蓋を持ち上げた。
そこには退屈そうに頬杖をつきながら私の顔を至近距離で眺めているゾムがいた。
いや、ちっか。
ゾム「お、起きた？」
『……おはようございます。いい朝ですね。』
ゾム「残念ながら今夜やねん。」
掠れた声で挨拶をすれば鼻で笑われる。
上半身を起こそうとすれば激痛が走った。
まぁ無視して起きますけど。
『……ショッピ君は…』
ゾム「寝てる。ちなみに今は森の中。馬車の馬が撃たれたから休ませるついでに羽休めってやつ。」
『御丁寧に説明ありがとうございます。』
自分の身体を見ると至る所に包帯が巻かれていた。足や手にも手当てが施されている。
すげぇ、めっちゃ綺麗じゃん。
私がじっと見つめてることに気付いたのか、ゾムは乾いた笑みを溢した。
ゾム「ショッピ君がやってくれたんやで。起きたら感謝するんやな。」
はえー、後輩すげぇ。
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若草 翠 - ん？あれ？ちょっと作者さん？なんか終わったことになってますよ?!続きはぁ？まさかこれで終わりじゃないですよね中途半端過ぎます呪いますよ?!汗 (2022年4月10日 20時) (
レス) @page43 id: 3991d49295 (このIDを非表示/違反報告)
氷河 - いきてますかぁ〜〜〜〜？！(大声) (2021年4月14日 10時) (レス) id: c276ce50af (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - このお話好きですー！！！……あれ…………続きがない……？ (2021年4月1日 14時) (レス) id: 8e9c19a797 (このIDを非表示/違反報告)
Rainﾚｲﾝ - 花仙さん» え、死んじゃた？大丈夫ですかｧｧｧｧｧ？(((殴られたぁ (2020年6月6日 21時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
花仙 - やばい。いい話過ぎて死ぬ。。。あれ？なんか体が透けて、、、あ。（察し） (2020年1月1日 14時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピポ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipo1945/
作成日時：2017年8月29日 2時
