隊長早くして ページ36
『無理無理無理、産めない！！！』
ロボロが居たら「大先生の真似でもしてんの？」って冷たい目で蔑まれただろう。
いやそんくらいキツイんです。さすがに私だけじゃあ荷が重くないですかねこれ。
途切れることなく兵士が飛び出してくる。
あぁぁ無理死にそう。戦いは数だってよく言ったね。
体力的にも人数的にも有利なのは明らかに向こうだ。
だが、私は独り蜂の巣になって散るエンドは望んでいない。
頑張ろう。そう思ってナイフを振るう。
が、右からこれまでとは格が違う殺意が飛んでくる。
思わず後ろに飛べば、そこに大きな鎌が降り下ろされた。
やっべ、あっぶな。
いつもゾムの殺気を気にしてたおかげかな。ありがとう。
今の微かな殺意に気付かなければ真っ二つになっていただろう。
「あ？何だ、脳筋じゃねぇのか。」
黒い髪と赤い目という書記長様と被った容姿の大男は鎌を肩にかけ私を見た。
…服がマルリ国のものじゃないな。他国の者か。
そこまでは分かったけど彼等が誰なのかは分からない。
勉強しとけばよかったなぁ。
「そりゃあそうでしょ。バカはここまでもたないよ。」
そこで、ヒョコっと小さな男が大男の背後から顔を出す。
はぁ？二人得体の知れない奴がいるってわけ？冗談じゃないわ。
眉を寄せれば、更に人影が。
「無駄話してないで、さっさと殺そう？」
あっれ、これ私死んだんじゃね？？
あの三人だけはオーラが違うしレベルが違うのだって分かる。
そんな男相手に既にボロボロの私が何できるっていうの。
「てか、我々国も酷いねぇ。幹部に女を入れるなんて。」
それな。
いやそう思っちゃダメなんだけどさ。
あの装置のおかげで幹部になってるとは言えもっと華が欲しいよね。
あーー莉緒ちゃんがいたんだっけ！！！忘れてたわ！！！！
「いや、癒しが欲しいんだろ。一般兵から這い上がった営み用じゃね？」
はぁ？？
何、こいつは私が夜の営み用に入れられた女幹部だとでも思ってるわけ？？
実際その考えが正しいのだが。
普通戦闘員に女がいるなんてあり得ないのだ。
外交官ならともかく武装戦闘員だなんて、力的に女性では勤まらない。
だが、私はそういうのが異様に嫌いになってしまった。
主に過去のクソ王のせいなんだけどね。
「……何？」
私の睨むような視線に気付いた細男が此方を睨む。
それに私は笑いかけた。
『…私、そういう考えの男って嫌いなんだよね。』
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若草 翠 - ん？あれ？ちょっと作者さん？なんか終わったことになってますよ?!続きはぁ？まさかこれで終わりじゃないですよね中途半端過ぎます呪いますよ?!汗 (2022年4月10日 20時) (
レス) @page43 id: 3991d49295 (このIDを非表示/違反報告)
氷河 - いきてますかぁ〜〜〜〜？！(大声) (2021年4月14日 10時) (レス) id: c276ce50af (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - このお話好きですー！！！……あれ…………続きがない……？ (2021年4月1日 14時) (レス) id: 8e9c19a797 (このIDを非表示/違反報告)
Rainﾚｲﾝ - 花仙さん» え、死んじゃた？大丈夫ですかｧｧｧｧｧ？(((殴られたぁ (2020年6月6日 21時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
花仙 - やばい。いい話過ぎて死ぬ。。。あれ？なんか体が透けて、、、あ。（察し） (2020年1月1日 14時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピポ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipo1945/
作成日時：2017年8月29日 2時
