嘘嫌いの過去 ページ12
Aは、とある村に生まれた普通の女の子だった。
運動神経がいいわけでも頭が特別いいわけでもない。美人な村娘だった。強いて言うなら他の子より気配を消すのがうまかった。
隠れんぼではいつも見つけられないし、Aが鬼の時は全員をすぐに見つけられた。
ただそれだけのヤンチャな子供だった。
『__君見っけ！』
「うわぁ！？び、びっくりした…もー！Aちゃん強すぎ！」
「やっぱAちゃんの一人勝ちかぁ…」
『えへへ、私強いでしょ！』
あの時までは。
隣国が攻めてきたのだ。理由は領土の拡大と実験台の確保のため。普通はただの村に国が攻め入ってきたりしないが、Aが生まれた村は国に属していなかった。平凡な小さな村だった。
だから、村はすぐに兵に囲まれた。
村長が抵抗したものの撃ち殺され、農民は皆捕えられた。
Aは隠れていたが、友達が連れていかれてるのを見て出てきてしまったのだ。人一倍正義感が強いAは兵士に全力で抵抗し、友達を逃がした。
その行為を兵士が黙って見ているはずがなかったのに。
友達の代わりにAが連れていかれた。
友達は泣いていたが、それでも助かるならどうでもよかった。
地下牢に入れられ、酷い扱いを受けた。
欲の吐き出し口にされたりストレス発散に使われたり。
目に光がなくなってきたAを見て面白くないと感じた王はAにこう告げた。
「お前の両親と友人は預かっている。何もされたくなければ私の妻となれ」
ふざけるな、そう思ったが、それ以上に親と友人のことが心配になった。
『お母さんとお父さんと__ちゃんと__君と__君には何もしないで』
迷わずそう言った。
それだけ親と友達が大好きだったのだ。
Aは王と婚約した。
実を言うとAも親と友達のことが気になっていたところだったからちょうどよかった。
だが、何もよくなかった。
「知っているか？お前の両親と友達は死んでる」
当たり前のように言ってきて、頭が真っ白になる。
え、？なんで、
『なんで、手を出さないんじゃないんですか？』
呆然としているAを心底楽しそうに見ながら王は笑った。
Aの中で大きな変化があると知らず。
＿…嘘なんて、大嫌い。
そのまま体に人体装置を埋め込まれ、実験台となった。
そこでAの嘘の力は生まれたのだ。
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若草 翠 - ん？あれ？ちょっと作者さん？なんか終わったことになってますよ?!続きはぁ？まさかこれで終わりじゃないですよね中途半端過ぎます呪いますよ?!汗 (2022年4月10日 20時) (
レス) @page43 id: 3991d49295 (このIDを非表示/違反報告)
氷河 - いきてますかぁ〜〜〜〜？！(大声) (2021年4月14日 10時) (レス) id: c276ce50af (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - このお話好きですー！！！……あれ…………続きがない……？ (2021年4月1日 14時) (レス) id: 8e9c19a797 (このIDを非表示/違反報告)
Rainﾚｲﾝ - 花仙さん» え、死んじゃた？大丈夫ですかｧｧｧｧｧ？(((殴られたぁ (2020年6月6日 21時) (レス) id: cc7660b0c0 (このIDを非表示/違反報告)
花仙 - やばい。いい話過ぎて死ぬ。。。あれ？なんか体が透けて、、、あ。（察し） (2020年1月1日 14時) (レス) id: b2f70beae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピポ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipo1945/
作成日時：2017年8月29日 2時
