お見舞い ページ34
｢A。平気？おはよ｣
話し声に誘われゆっくりと目を覚ますと、メンバーが部屋に集っていた。ベッドの周りを囲むように集っていて、笑ってしまう。なんだ、私は死ぬのか？声を出そうとすると咳き込んでしまい、シャオロンが水を渡してくれた。起き上がって、溢さぬよう慎重に飲み込む。
｢おお、わりとつらそう｣
｢ごほっ、ごほ…つらい…｣
｢そうかそうか。ゆっくりしとってな。仕事とか気にせんくってええで、なんとかしてくれるし｣
｢おめぇも頑張るんだよなぁ鬱くぅん｣
｢やっぱり？｣
グルッペンが鬱を小突いた。また仕事をサボろうとしているのかこいつ。鬱の仕事はグルッペンに教えさせているが、時折グルッペンがキレてることからサボろうとしているのが容易に窺える。しかし、まあまあ仲良くやっているようだ。
トントンとシャオロンが側の椅子に座っているが、鬱が近づこうとするのに気づき止める。こいつは体調をよく崩している。移ったら厄介だ。
｢…鬱、近づくなよ。移る｣
｢あ、でも移した方がはよ治るって聞いたことあんで俺｣
｢え、なにそれ俺知らん｣
コネシマが余計なことを言う。どうやら彼の母国の言い伝えだそうだ。彼らはふざけて誰かを生け贄に捧げようと言い始めるが、鬱がベッドに近づき、私の手を取った。
｢Aちゃん、ちゅーして試してみる？｣
完全に調子に乗った。女なら誰でもいいんだなこいつ。健康になったらぶん殴ろうと思ったが、シャオロンとグルッペンが殴ったので許すことにする。
トントンがため息をついて鬱に諭した。
｢大先生よく考えてみ？Aがこんだけ苦しんどる。そんな病気もらったら大先生、死ぬで｣
｢…死ぬやん！｣
部屋が笑いに包まれる。やかましい。けどまあ、心地よい。
早く治そう。ここを談話室にされては困る。元気になったら思い切り体を動かしたいな。
…まあ、今思えば。こんなこと冗談でも言うべきではなかったのだろう。
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･=･ - 野蛮人と愉快な仲間たちさん» 了解しました。作品の投稿、楽しみにしております。 (2019年9月22日 11時) (
レス) id: 457d32d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - ･=･さん» こちらこそありがとうございます！わかりました、一文程追加させていただきますね。今はまだ下書き中ですがイラストを描いていただいている方のイラストが出来上がり次第このサイトに投稿予定です。 (2019年9月21日 13時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
･=･ - 野蛮人と愉快な仲間たちさん» ご説明ありがとうございます。 そういう事でしたらご自由に使って頂いて結構です。ただし、パクリ疑惑を無くすためにも設定を借りている、等の一言を作品のどこかに記載して頂けると助かります。 私も是非作品拝見したいのですが、このサイトで投稿なさるご予定ですか？ (2019年9月21日 10時) (レス) id: 59aa6484cf (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - 纏めますと、「王直属の何でも屋」+「弾劾などを行う部隊」＝『軍のお掃除屋』。ですがこちらをメインで小説を書くわけではなく、今書いている小説の中に後付けとして組み込みたいと思っております (2019年9月20日 10時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - ･=･さん» すみません、完全にこちらの説明不足でした。いわゆる掃除屋というのは「王直属の何でも屋」に加えて「弾劾などを行う」部隊というものを私目線では＝軍の掃除屋と捉えています。なので、あくまでその「軍の掃除屋」としての機能をお借りしたいと思っております (2019年9月20日 10時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：･=･ x他1人 | 作成日時：2019年7月7日 0時
