パーティー ページ25
｢あ。あ。大先生、A。ええな？｣
シャオロンがイヤホンを通して話しかける。２重に声が聞こえてくすぐったい。私は頷き、鬱は返事を返した。私のだけは受信専用、マイクはついていない。髪の毛で耳元を隠し、車から降りる。
｢おっけーシャオちゃん。行こか｣
｢基本は私についてくること。単独行動する時には声をかけること。口を滑らせない、深追いはしない。それだけ気をつけてくれ｣
このパーティーだって、どんな裏があるかはわからないのだ。手紙の詳細を知るために知り合いの大学教授に話を聞きに行ったところ、どうやらこのパーティーは貴族を集めるただの交流会らしい。単純である程そういう物には大抵裏があるものだ。
｢了解。どういう子狙えばええ？｣
｢子…っていうか、基本的に他国の貴族。あ、でも武器商人の中に元女優がいた気が…｣
結局出席者の名前はセキュリティの問題で調べられることは少なかったが、風の噂で耳にした。それを聞くと、見るからに鬱のテンションが上がる。本当チョロいなこの男。
｢え、マジ！？ちょ、狙いますわ！｣
｢ああ、あの方かね｣
丁度入り口に向かった女性がそのようだ。私は見たことがないが、隣の国では有名な女優らしい。確かに目立つ金の髪に、派手な真っ赤なドレス。後ろ姿だけでも美人とわかる。
｢お。…ええやんけぇ。タイプちゃうけど｣
｢よかったよかった｣
彼のやる気が出たようでなによりだ。名前のわからない美女、ありがとう。
｢せやな。あ、大先生標準語で話せよ。笑われんで｣
｢オッケー。じゃ、頑張ってくるわ。じゃーねトントン｣
｢おう、頑張ってこい｣
美女に続いて、パーティー会場に足を踏み入れた。前にいた彼女はこちらに気がつくと、サングラスを外し、ニッコリと笑う。輝かしい会場に相応しい風貌の彼女は、人の波に消えていった。
｢さて。どこから話そうかな｣
周りを見渡すと、諸外国の資本家や貴族ばかりが話ながら食事を楽しんでいる。ざっと200くらいだろうか。これだけいたら流石になにか情報が掴めるだろう。
まずは『アトリア･ピーコック』の特定。あとは薬に興味のある振りをし、近づけばいい。
｢僕お腹空いてきた｣
｢食えば？さっき草なら生えてたよ｣
｢いやいいわ｣
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･=･ - 野蛮人と愉快な仲間たちさん» 了解しました。作品の投稿、楽しみにしております。 (2019年9月22日 11時) (
レス) id: 457d32d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - ･=･さん» こちらこそありがとうございます！わかりました、一文程追加させていただきますね。今はまだ下書き中ですがイラストを描いていただいている方のイラストが出来上がり次第このサイトに投稿予定です。 (2019年9月21日 13時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
･=･ - 野蛮人と愉快な仲間たちさん» ご説明ありがとうございます。 そういう事でしたらご自由に使って頂いて結構です。ただし、パクリ疑惑を無くすためにも設定を借りている、等の一言を作品のどこかに記載して頂けると助かります。 私も是非作品拝見したいのですが、このサイトで投稿なさるご予定ですか？ (2019年9月21日 10時) (レス) id: 59aa6484cf (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - 纏めますと、「王直属の何でも屋」+「弾劾などを行う部隊」＝『軍のお掃除屋』。ですがこちらをメインで小説を書くわけではなく、今書いている小説の中に後付けとして組み込みたいと思っております (2019年9月20日 10時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - ･=･さん» すみません、完全にこちらの説明不足でした。いわゆる掃除屋というのは「王直属の何でも屋」に加えて「弾劾などを行う」部隊というものを私目線では＝軍の掃除屋と捉えています。なので、あくまでその「軍の掃除屋」としての機能をお借りしたいと思っております (2019年9月20日 10時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：･=･ x他1人 | 作成日時：2019年7月7日 0時
