仲間集め３ ページ20
２人１部屋の個室の１つ、ネームプレートには『鬱』と小さい字で書かれた部屋をコネシマがノックする。返事が無いので、おーい？大先生〜？と大きな声で呼ぶが、出てこない。この時間に外出していることはないだろう。まだ起床前だし、朝に訓練をするような勤勉でもないと聞いている。
すると、後ろに控えていたグルッペンが私達をどかし、ゴンゴンゴン、大きな音で３回ノックした。まるで取り立て、
｢おい大先生。この前貸した金、返してもらおうか｣
本物だったようだ。恐ろしい。
｢ああせや。俺もこの前奢ったったしな｣
こいつら、私に問題児ばかり斡旋していないか？周りの部屋の兵が大きな音になんだなんだと出てくるが、部屋を見るなりなんだあいつか、と部屋に戻っていく。諮問機関に連れていかれてもおかしくないような男なのか？
もう一度ノックしようと腕を上げた所で、がちゃ、音を立ててドアノブが回る。カーテンを閉め切った暗い部屋から、陰鬱な雰囲気の男が出てくる。寝起きで髪はボサボサなのはまだいいが、誰がノックしたかわかったからだろうが、パンツ１枚で出てくるのはどうなんだ。
｢おお、大先生。相変わらず死んでるな！｣
眩しいのか目をしぱしぱさせながらゆっくりと眼鏡をかけ、私達を認識する。ボロボロの彼を見て、なぜかグルッペンは酷く嬉しそうだ。
｢…あ、グルちゃん。おはよ。金は、待ってや｣
｢…君が大先生？｣
｢せやけど。君誰？｣
初対面でも臆さなすぎだろこいつ。しかも半裸だぞ。
｢私はAだ。特殊部隊所属｣
｢ああ、貴族の子か。あれやろ？女神？｣
｢せやぞお前。もっと敬えや｣
｢止めろコネシマ｣
はっはっは！！大きな声で笑ってコネシマは大先生と肩を組んだ。話を聞く限り、グルッペンもだが、特に２人は昔からの古い友人らしい。
｢鬱先生。よう今まで生き延びた。こんな所でもう働かんでええ｣
｢え？俺クビ？職無し？うっわー…まあそれでもいっか。…いいか？｣
｢ちゃうわ。俺らと一緒働くんだよお前。来い、大先生｣
｢……？もうなんかようわからんけど、行く、わ？｣
｢せや。お前はこんなとこ向いてへんねん｣
…２人に言いくるめられている気もするが、こいつ、大丈夫なのだろうか。
半裸の男に適当な服を着せ、車まで案内した。道中、｢遂にいなくなんのか｣｢じゃあな！刑務所でも元気でやれよ！｣と声をかけられていたが…こいつ本当に大丈夫なのか…？
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･=･ - 野蛮人と愉快な仲間たちさん» 了解しました。作品の投稿、楽しみにしております。 (2019年9月22日 11時) (
レス) id: 457d32d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - ･=･さん» こちらこそありがとうございます！わかりました、一文程追加させていただきますね。今はまだ下書き中ですがイラストを描いていただいている方のイラストが出来上がり次第このサイトに投稿予定です。 (2019年9月21日 13時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
･=･ - 野蛮人と愉快な仲間たちさん» ご説明ありがとうございます。 そういう事でしたらご自由に使って頂いて結構です。ただし、パクリ疑惑を無くすためにも設定を借りている、等の一言を作品のどこかに記載して頂けると助かります。 私も是非作品拝見したいのですが、このサイトで投稿なさるご予定ですか？ (2019年9月21日 10時) (レス) id: 59aa6484cf (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - 纏めますと、「王直属の何でも屋」+「弾劾などを行う部隊」＝『軍のお掃除屋』。ですがこちらをメインで小説を書くわけではなく、今書いている小説の中に後付けとして組み込みたいと思っております (2019年9月20日 10時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - ･=･さん» すみません、完全にこちらの説明不足でした。いわゆる掃除屋というのは「王直属の何でも屋」に加えて「弾劾などを行う」部隊というものを私目線では＝軍の掃除屋と捉えています。なので、あくまでその「軍の掃除屋」としての機能をお借りしたいと思っております (2019年9月20日 10時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：･=･ x他1人 | 作成日時：2019年7月7日 0時
