神 ページ15
｢…はよ｣
｢んー…｣
｢遅いでお前ら｣
どうやら、狂犬達は朝が苦手なようだ。目がまだ半分閉じた状態でのそのそと食堂にやってきた。髪が少し濡れているから、顔は洗ったのだろうか。
席に近づき、机に用意された朝食を見ると、コネシマはパッと覚醒した。昨日召使い達に好みを散々聞かれ、食の拘りが強いのかひとつひとつ真摯に答えていたので、自分の好みが反映されているのだろう、トーストとバター、ジャムが席に並べられていた。
｢おお！めっちゃええやん｣
シャオロンは少食なのか、習慣なのか。朝はあまり食べないようで、席にはエスプレッソとブリオッシュが用意された。グルッペンとトントン、私の３人は好きなパンかサラダばかりだったので、少し面白い。パンの最後の一口を口に入れて、コーヒーを飲む。
そんな全員揃っての朝食中、食堂の扉がゆっくりと開いた。メイドの誰かが入って来たのかと思い目を新聞からそちらに向けるが、予想より頭の高さがだいぶ違う。
水色の長い髪を緩く三つ編みにした、長身で白い袈裟に白衣の男性。独特な薬の匂いや、私の視線に気づき４人が扉の方を向き、固まる。
｢よう、おはよう君達｣
｢しんぺいさん。おはよう｣
｢は？しんぺい神？｣
｢神ぃ！｣
｢おお、ぺ神やんけ！｣
｢神ぃ。おは、あれ？｣
部隊にとって、医師は必須だ。彼はそれを理解してか、俺も行く、そう言ってくれた。仕事が忙しく、すぐには来られなかったのだろう。しかも人手がどれだけあっても足りない医療班のことだ。多くの人間に引き留められたに違いない。でも、来てくれた。しんぺいさんはそういう人だ。
４人には知らせていなかったからか、口を開け、間抜けな顔で各人各様の反応をした。軍内ではその腕と風貌から『しんぺい神』と呼ばれているらしい。寝ぼけたシャオロンは置いておき、反応から見るに全員がしんぺいさんのお世話になっているようだ。彼らの驚き方を見て、しんぺいさんはふくふく笑いながら｢やっほー｣と手を振った。
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･=･ - 野蛮人と愉快な仲間たちさん» 了解しました。作品の投稿、楽しみにしております。 (2019年9月22日 11時) (
レス) id: 457d32d2b7 (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - ･=･さん» こちらこそありがとうございます！わかりました、一文程追加させていただきますね。今はまだ下書き中ですがイラストを描いていただいている方のイラストが出来上がり次第このサイトに投稿予定です。 (2019年9月21日 13時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
･=･ - 野蛮人と愉快な仲間たちさん» ご説明ありがとうございます。 そういう事でしたらご自由に使って頂いて結構です。ただし、パクリ疑惑を無くすためにも設定を借りている、等の一言を作品のどこかに記載して頂けると助かります。 私も是非作品拝見したいのですが、このサイトで投稿なさるご予定ですか？ (2019年9月21日 10時) (レス) id: 59aa6484cf (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - 纏めますと、「王直属の何でも屋」+「弾劾などを行う部隊」＝『軍のお掃除屋』。ですがこちらをメインで小説を書くわけではなく、今書いている小説の中に後付けとして組み込みたいと思っております (2019年9月20日 10時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
野蛮人と愉快な仲間たち(プロフ) - ･=･さん» すみません、完全にこちらの説明不足でした。いわゆる掃除屋というのは「王直属の何でも屋」に加えて「弾劾などを行う」部隊というものを私目線では＝軍の掃除屋と捉えています。なので、あくまでその「軍の掃除屋」としての機能をお借りしたいと思っております (2019年9月20日 10時) (レス) id: af770bb773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：･=･ x他1人 | 作成日時：2019年7月7日 0時
