無能 貴方side ページ46
｢大先生ｯ！｣
そんな俺の腕を誰かが掴んだ
｢A……｣
そこに居たのは紛れもないAだった
｢アホかお前！早う戻ってこいｯ……｣
力が強くなる。無駄な労力やで
｢ええねん、俺なんてどうせ________。｣
｢うるさいｯ！｣
俺の頬に何かが落ちた。思わず、上にいる彼の顔を見ると何故か泣いていた
｢A……なんで、泣いとるん？｣
｢うるさいｯ！早う戻ってきて！｣
駄々っ子のように喚く彼に呆然としていると
ｸﾞｲｯと強く引っ張られて元に戻された
｢A、傷……｣
俺を無理に上げたからだろう
その治りかけの傷からは血が滲み出ていた
｢この阿呆ｯ｣
思いっきり頬を叩かれる
｢なんで助けたん……。｣
｢大先生やからや！｣
｢は？｣
なんだ、その謎論は……と目を見開く
｢誰が無能や！？誰が要らんや！？｣
彼は涙で顔を崩し俺に馬乗りしながら殴る
｢お前は阿呆や！なんも分かっとらん！｣
崩した顔を赤くしながら叫ぶ
もうアカンねん。
｢お前やって怒っとったやん！書類とか、遊んでばっかで……無能は死なんと直らんねん｣
その瞬間、俺の襟を掴みあげ顔を近くに引き寄せた
｢お前がその無能とかやったらな……｣
顔は逆光でよく見えない。消え入りそうな声で言葉を紡ぐ
｢俺はその無能で書類やらんくて、遊んでばっかで強い大先生が必要やねん！｣
前を向いて大声で叫ぶ
｢ゾムに襲われた時やって守ってくれて、暇な時に笑い話して……｣
襟を持つ力が段々と弱くなる
｢仲間やろ……居なくならんといて……や……｣
最後には小さな声でそう呟いた
倒れ込むAを抱き留める
"強い大先生が必要やねん！"
俺はまだ生きてええのかな……無能のままで。
お前の中の俺はどう映ってんの？俺の中の無能ってどんな感じなん？聞きたいことは沢山あったが、泣き疲れたのか寝てしまったAをゆっくり抱き締める。
俺はなA
お前の事、好きやで
俺が限界な時、一緒に居てくれて
書類、なんだかんだ言って手伝ってくれて
俺の話をちゃんと聞いてくれて
そんなお前を俺は
愛しとる
ありがとう
こんな屑を必要だと言ってくれて
仲間だと言ってくれて
そして俺はゆっくりとアイツらの元へと歩みを進めた
なぁ、A
絶対ライバル多いねん。
でも絶対誰にも負けんから
巻き返したるわ、俺の借り
このままじゃ、かっこ悪いしな
せいぜい頑張るわ
言いたい事ちゃんと言えて
お前の事幸せにする
最低、それまでは生きるわ
だから待っててな、A
おかえりなさい 貴方＆ひとらんside→←いらんやろ グルッペン＆貴方side
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通りすがりの創造神A - ラテラルさんコメントありがとうございます！自分も一応学生の弟がいまして、少年の日の思い出を呼んで発狂してました(笑)無事にドン引きされましたよ！はい…… (2020年2月2日 11時) (
レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
ラテラル - そうかそうかつまり君はそういうやつだったんだな←最近国語でやりました。少年の日の思い出…音読中についエミさんって言ってしまいました (2020年2月1日 22時) (レス) id: a6f89088d1 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの創造神A - 結女さん、やっぱり分かりました？ネタに関しては切れかけてますよ(汗)リクエストありがとうございます！めっちゃ絡ませますね！ (2020年1月28日 17時) (レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの創造神A - ナナさん大正解です！久しぶりに図書館行ったら偶然見つけてしまって……。あまりにも懐かしいのでぶっ込みました。 (2020年1月28日 17時) (レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
結女 - ツンデレ増えた！？創造神さんならネタ切れしなさそう…もっと絡ませて下さい。しんどいっすパイセン… (2020年1月28日 17時) (レス) id: fb3033c0b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：通りすがりの創造神Ａ | 作成日時：2020年1月23日 23時
