三日月 兄さんside おまけ付き ページ40
その日の夜
｢どうした？しんぺい神｣
目の前の男は窓からの月を眺めている
｢ん？どうだったかなって｣
｢A？｣
｢もう呼び捨てなんだ｣
ニコッと笑う彼
｢そんなに似てるか？その人に｣
｢似てるよ。性格も笑顔も一人称も動物好きも｣
｢そっか……｣
今日の月は三日月のようだ
｢いつまで居れるの？｣
少し間が空いて彼が口を開いた
｢そうだなー、頑張って3日かな｣
｢そっか……｣
月が雲で隠れてしまった
｢あれ、隠れちゃった｣
｢なぁ、なんでお前……泣いてんの？｣
｢え？｣
彼はハッとした表情で涙を拭いた
｢ごめんｯ、今一人にさせて……｣
｢分かった。あんま無理すんな｣
これが僕に出来る精一杯の事だから
______________________________
一人になってしまえばやる事は無い。
とりあえず喫煙所に行くことにした
｢｢あ｣｣
声が重なる。
｢A？｣
｢兄さんも吸うんや｣
Aの吸っているものは普通の煙草では無く江戸時代から使われている煙管という物だった
｢よくそんなのあったね｣
｢大先生から貰ってな｣
｢てか成人してたんや……｣
｢一体俺を幾つだと？｣
｢……13？｣
ジト目で僕を見る。拗ね方も似てるんだな
｢なぁ、｣
不意に声を掛けられる
｢ん？｣
｢ぺ神、無理してなかった？｣
｢え？｣
｢さっき、二人だったのに今兄さん1人じゃん｣
｢そうだねー｣
察しがよろしいようで……
｢無理……してんのかなぁ？｣
｢僕でも分からない事はあるよ｣
そこから僕らは雑談をした
その日の煙草は何処か懐かしい味がした。
«おまけ»雑談内容
｢しんぺい神大丈夫？襲ってない？｣
｢あーうん｣
｢ｱﾊﾊｯ、今度のお土産何が良い？｣
｢……紅茶｣
｢珍しいの仕入れてくるよ｣
｢明日お茶会しようか、オスマンとか誘って｣
｢甘いのは苦手だな｣
｢一緒｣
｢弟さんも？｣
｢そうだね｣
｢ホンマに似とるね｣
｢時々方弁出るのもね｣
｢兄さんも似とるよ｣
｢わんわん可愛いでしょ｣
｢急にどうした｣
｢君もわんわんだ｣
｢おかしなった？｣
｢この中では常識人のはず｣
｢ここに常識なんてないよ兄さん｣
｢そうだった｣
｢納得するんだね。｣
｢ここに来て楽しい？｣
｢秘密｣
｢じゃあ当てる｣
｢どーぞ｣
｢楽しい｣
｢さぁ……｣
｢嫌い？｣
｢うーん｣
｢じゃあ……好き？｣
｢惜しい｣
｢大好き｣
｢せーかい｣
｢可愛いね｣
｢言うなよ｣
｢はいはい｣
｢そろそろお暇するわ、おやすみ｣
｢おやすみ、A｣
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通りすがりの創造神A - ラテラルさんコメントありがとうございます！自分も一応学生の弟がいまして、少年の日の思い出を呼んで発狂してました(笑)無事にドン引きされましたよ！はい…… (2020年2月2日 11時) (
レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
ラテラル - そうかそうかつまり君はそういうやつだったんだな←最近国語でやりました。少年の日の思い出…音読中についエミさんって言ってしまいました (2020年2月1日 22時) (レス) id: a6f89088d1 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの創造神A - 結女さん、やっぱり分かりました？ネタに関しては切れかけてますよ(汗)リクエストありがとうございます！めっちゃ絡ませますね！ (2020年1月28日 17時) (レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの創造神A - ナナさん大正解です！久しぶりに図書館行ったら偶然見つけてしまって……。あまりにも懐かしいのでぶっ込みました。 (2020年1月28日 17時) (レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
結女 - ツンデレ増えた！？創造神さんならネタ切れしなさそう…もっと絡ませて下さい。しんどいっすパイセン… (2020年1月28日 17時) (レス) id: fb3033c0b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：通りすがりの創造神Ａ | 作成日時：2020年1月23日 23時
