逃げろ 貴方side ページ34
ゾムの異変に気付きつつ仕事をこなしていたある日の事、トントンのインカムが鳴った
｢どうした？｣
顔色がどんどん悪くなる
｢……ロボロ？ロボロｯ！？｣
急に立ち上がったと思いきやロボロの名前を叫びクソｯ、とインカムを切る
｢ど、どうした？｣
動揺していたのか彼の額には冷や汗が浮かんでいる
｢A、逃げろ……｣
｢は？｣
｢とにかく逃げろ！｣
｢逃げるって何でｯ、｣
俺は言葉を飲み込んだ。明らかに彼は何かに怯えている。
｢はよ、行け！A｣
｢分かったわ｣
ドアを開けようとすると先に誰かがドアを開いた。その瞬間トントンに腕を引かれ片手で抱きとめられる。粛清剣をもう片方の手で握りドアを開けた人物に向けた。
｢なんやトントン、お前も俺の邪魔するん？｣
ゾムだ、しかし明らかにおかしい
何故彼はトントンにナイフを向けている？
何故彼は赤黒い何かを浴びている？
｢A、俺が援護するから逃げろ。今のゾムはアカン。明らかに違う｣
確かに明らかに彼はオカシイ。いつものゾムでは無い。"逃げろ"と頭に警告が鳴る
ｺｸﾘと首を縦に振った。一歩一歩と近づく度に一歩一歩離れていく。壁側に追い詰められる
｢今やｯ！｣
直ぐ後ろの窓に手をかける。下を見ると
｢大先生！｣
｢Aちゃん！？｣
大先生がいた。ただならぬ何かを感じ取ったのか手を大きく広げる
｢飛び降りて！｣
足を窓枠に乗せ思い切って飛び降りる。ここは三階、多分軽傷で済むだろう。
俺を受け止めたまま何処かへ走る
｢どこ行くん……大先生｣
｢アイツが苦手なところｯ｣
意外と彼も考えているようだ
______________________________
トントンside
｢もうAは行ったで？｣
｢逃がしたなぁー｣
目の前のゾムは狂気を孕んだように笑っている
｢なんでアイツ狙うん？なんかしたんか……｣
フッと笑顔が消えた
｢お前に関係ないやろ、口出すなや。｣
明らかに彼はAに異常な何かを持っている
後を追おうとする彼に俺は銃を放つ
｢アイツんとこ行くなら俺はお前を邪魔するで｣
｢やっぱお前も……｣
と呟いたゾムはナイフを持ってコチラへ駆け出した。
______________________________
ー喫煙所にてー
｢何故に喫煙所なん？｣
｢外から見えにくいし、第1はゾムが嫌煙家やからな｣
と煙草に火をつける
｢1本くれへん？｣
｢吸えるん！？その歳で煙草はちょっと……｣
｢なんでや、こちとら成人やぞ｣
と馬鹿な話をしている中ゆっくりとドアが開いく音がした。
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通りすがりの創造神A - ラテラルさんコメントありがとうございます！自分も一応学生の弟がいまして、少年の日の思い出を呼んで発狂してました(笑)無事にドン引きされましたよ！はい…… (2020年2月2日 11時) (
レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
ラテラル - そうかそうかつまり君はそういうやつだったんだな←最近国語でやりました。少年の日の思い出…音読中についエミさんって言ってしまいました (2020年2月1日 22時) (レス) id: a6f89088d1 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの創造神A - 結女さん、やっぱり分かりました？ネタに関しては切れかけてますよ(汗)リクエストありがとうございます！めっちゃ絡ませますね！ (2020年1月28日 17時) (レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの創造神A - ナナさん大正解です！久しぶりに図書館行ったら偶然見つけてしまって……。あまりにも懐かしいのでぶっ込みました。 (2020年1月28日 17時) (レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
結女 - ツンデレ増えた！？創造神さんならネタ切れしなさそう…もっと絡ませて下さい。しんどいっすパイセン… (2020年1月28日 17時) (レス) id: fb3033c0b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：通りすがりの創造神Ａ | 作成日時：2020年1月23日 23時
