見学 貴方side ページ21
厳かな雰囲気の中、総統が口を開いた
｢……さて、A｣
ゆっくりと此方を見やる
｢どこの幹部になるんだ？｣
Aと呼ばれたその少年は一言
｢馬鹿じゃないの？｣
｢へ？｣
素っ頓狂な声を出す総統を軽蔑した目で見る
｢そもそも此処に来たばっかだし、見学もさせてくれない訳？ったく、ホンマに……｣
と顔を背ける
｢あぁ、そやな｣
そやなちゃうわマジキチ総統。
｢地図を渡しておく、迷子になるなよ？｣
とイタズラっ子のように笑う総統を殴りそうになった。危ねぇ、不敬罪で絞められるわ。
｢ガキ扱いすんじゃねーよ、バーカ｣
と舌をだし、総統室を後にした。
(あぁゆう所が子供なんだゾ……)
______________________________
しっかし……
｢どこ行くかなー。｣
とりあえずこの城を表す言葉があるとしたら
｢広い｣
この一言に尽きる。すると後ろからの気配を感じ、後ろを見た。
｢あ｣
｢？あ、Aさん！｣
此処の数少ない常識人エーミールだ。
｢どうなされたんですか？｣
｢いや、ちょっと見学しに……｣
｢あぁ、幹部の……では、｣
最初に見学なされますか？とフワリと笑う。
｢お言葉に甘えて｣
そして俺は資料室へと向かった
______________________________
｢うわぁ……｣
決して引いてない。決して。
俺は本が好きだった。だから今
｢やば……｣
めっちゃ興奮している。
尻尾……、と呟くエーミール。尻尾の方に目を向けると
(やべぇ、めっちゃ尻尾振ってる！)
咄嗟に尻尾を落ち着かせる。めっちゃ恥ずかしいやつ。そんな俺を見てエーミールはｸｽﾘと笑った。
｢……エーミールさん、笑わないでください｣
｢すみません(笑)。あと、｣
と腰を屈め俺の目線になり
｢エミさんでいいですよ？｣
と笑って頭を撫でた。俺はその手を叩き落とし
｢子供扱いしないで……｣
とそっぽを向いた。
その後のエミさんはまたｸｽﾘと笑って資料室を案内した。めっちゃ分かりやすかった。
｢ここからですと……訓練所が近いですね。｣
と地図を指さし言った。
｢多分そこに、多くの幹部がいますよ。ショッピ君にシッマ、あと大先生やシャオロン、ゾム。そこら辺ですかね。｣
これは勝手な偏見だが多分……エミさんも何かを察したようだ。
｢手合わせ、頑張ってください……｣
(はぁ……絶対挑まれる)
そんな重い足取りで資料室を後にした。
(大丈夫……じゃないなA。頑張れ)
______________________________
｢お、Aやん｣
ゾムだ。
｢丁度良かったわ手合わせ、しよか？｣
戦闘開始 ゾムside→←あいつのおかげ しんぺい神side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 72人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
通りすがりの創造神A - ラテラルさんコメントありがとうございます！自分も一応学生の弟がいまして、少年の日の思い出を呼んで発狂してました(笑)無事にドン引きされましたよ！はい…… (2020年2月2日 11時) (
レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
ラテラル - そうかそうかつまり君はそういうやつだったんだな←最近国語でやりました。少年の日の思い出…音読中についエミさんって言ってしまいました (2020年2月1日 22時) (レス) id: a6f89088d1 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの創造神A - 結女さん、やっぱり分かりました？ネタに関しては切れかけてますよ(汗)リクエストありがとうございます！めっちゃ絡ませますね！ (2020年1月28日 17時) (レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの創造神A - ナナさん大正解です！久しぶりに図書館行ったら偶然見つけてしまって……。あまりにも懐かしいのでぶっ込みました。 (2020年1月28日 17時) (レス) id: 61f68fc339 (このIDを非表示/違反報告)
結女 - ツンデレ増えた！？創造神さんならネタ切れしなさそう…もっと絡ませて下さい。しんどいっすパイセン… (2020年1月28日 17時) (レス) id: fb3033c0b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：通りすがりの創造神Ａ | 作成日時：2020年1月23日 23時
