【d!】雨、時々イケメン【tn】

食事 ページ10

だからどうしてこうなった


ゾムさんの一言で何故か一緒に昼飯を共にすることになってしまった

小洒落たカフェでコーヒーを飲む目の前の2人の姿はびっくりするぐらい様になっている。

…なんだかんだお前も絵になるな、シャオロンよ。
こっちの視線には気づかずシャオロンは楽しそうに話に花を咲かせていた。

「へぇ、ゾムもトントンもゲームとかやるんやな！」
「おん！FPSとか好きやねん」
「マジで？今度一緒にやろーや！」

カフェに来るまでに3人は随分と仲良くなり、古くからの付き合いかのように接していた


男同士のこういうノリっていいよな…憧れる


一方、私はといえばこの場をどう乗り切るかしか頭になかった


幸いトントンさんは先程の咄嗟の嘘で私が覚えてないことを信じたらしい


まあ酒飲んでたし
はい勝ち確

あとはボロ出さないように気張るだけ


「トントンさんもゲームするんですね。意外です」

「へ？あ、あぁ。まあ嗜む程度にな」

「お前アレは嗜む程度ちゃうやろ…」

ゾムさんの表情を見るに嗜む程度では無いことがよくわかる

しっかしそれにしても……



「な、何や？」

意識しすぎやないですか？トントンさん


あからさまにチラチラとこちらを見る視線はいくら鈍感な人でもわかるだろう

視線が痛い


「なんでもないですよ、仕事一筋って感じがしたので驚いただけです」

ふ、と微笑んでみれば口を噤むトントンさん

隣のゾムさんはゲラゲラとその様子を見て笑っている



笑ったぐらいで固まるなんて…よっぽど免疫ないのか

イケメンなのに、たまげたなぁ

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