パン屋さん ページ49
対面にトントンさんが居ることもあり何かとギクシャクしながら仕事を教えてもらい午前を終えた
(ギクシャクしてるのは私だけだったが)
「あーお昼忘れてきたわ…」
sho「あ、そういえばお前が気に入ってたパン屋こっち来たらしい」
「えっ」
あの美味しいパン屋がW会社に……！！
「行く！」
私は少し早いお昼を買いにロビーへとむかった
「ホントにこっちきてる…」
ht「あれ、久しぶりだねAちゃん。AちゃんもW会社来たんだ」
「お久しぶりです！ひとらんさん！」
この優しげな店長さん。ひとらんらんさんが作るパンは何者にも負けないくらいうまい。
どうやらパンに使われる小麦は自家製らしく、収穫の良かった時の写真を見せてもらった時は「見てみて〜大収穫よ〜」と楽しげだった
私はいつも通りミルクブレッドを買い、駄弁っていた
ht「それにしてもAちゃん。いつの間に彼氏出来たの」
「へ？」
ht「なーんかキスされたとか告白されたとか話の中心だったよ？Aちゃん」
「うっわ……」
キョトン顔のひとらんさんに事情を説明する
最初は訳が分からない風だったが段々とニヤケ顔に変わっていった
ht「へぇ…そんな面白そうなことがあったんだ。というかAちゃんも中々大胆なことするねぇ、ワンナイトラブ、か」
「めっちゃ恥ずかしかったです」
ht「…で？付き合うの？」
「……踏み出せなくて」
私はシャオロンにも言えなかった本音を零した
「今までの恋愛の経験がほぼ全部最悪の部類に入るような事ばっかりだったから今回も…って身構えてる節は、あります」
ht「なるほどね。でも相手の人は聞いた感じ優しげな人じゃない」
「…そう、なんですよね。だから踏み出せないのは私にも原因があって。……多分どこかしらで臆病になってるんだと思います」
ht「恋愛に？」
「はい」
ミルクブレッドの包装をぎゅっと握る
「それにその…あの晩のせいで勘違いしてるかもって思ったら」
ht「それは違うよ。」
「ぇ？」
言葉をさえぎったひとらんさんは「んー」と考えてから言葉を発した
ht「夜のことはあくまできっかけになっただけで勘違いの材料にはなり得ないんじゃない？」
「……！」
盲点だったでしょ
と、笑うひとらんさんにぶわっと顔が赤くなる
確かに少し考えたらそれくらい思い至ったはずだ
ht「ね、ちょっと期待してみてもいいんじゃない？」
ひとらんさんの優しい微笑みに私は控えめに頷いた
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おぼろどうふ(プロフ) - レグルスさん» こっちも見に来てくださってありがとうございます！tn氏も行け行けになったんでこれからはもっとデートとかするつもりっすよ！楽しみにしててください！ (2021年1月7日 16時) (
レス) id: c248a8f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
レグルス(プロフ) - いいぞもっとやれ。個人的にはお出かけパートもまた見たい気がしてみたりw ちょっとしたリクエストです！投稿楽しみにしてます！ (2021年1月6日 22時) (レス) id: 46797e0a70 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - まめさん» shoの方に触れた方初めてです…！細部まで見てくださってありがとうございます！ (2020年12月31日 8時) (レス) id: c248a8f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - tnさんもいいけど、shoの太陽のような微笑みって言う文章最高すぎます！！！ (2020年12月31日 0時) (レス) id: e8a3698850 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - 鮭鍋eVentさん» おお！こっちの作品まで見ていただきありがとうございます！まだまだ萌えさすんでここで離脱はまだ早いぜぇ！？((キチガイ (2020年12月30日 23時) (レス) id: c248a8f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぼろどうふ | 作成日時：2020年11月15日 16時
