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「まぁ、かしこまらず、紅茶が冷めてしまわないうちに始めようじゃないか」
向かい側に座る男…総統様にそう促される。
「ところで、俺も名前で呼んでくれないか?」
ドクリ、心臓が鳴った。
「分りました…えっと」
「？どうした」
しまった。
そう言われてしまったが、名前を覚えていない。
「すみません。もう一度教えていただけますか?」
「まさか覚えていないのか?」
男は眉間にシワを寄せた。重圧感に押しつぶされそうだ。
「申し訳ありません…」
少し悲しそうにした総統様はガタッと席を立った。
なんだろう。
怒らせてしまったのか?だとしたら人間のことだ。きっと攻撃してくるに違いな…
「グルッペン…」
「！？」
私の腰掛けている椅子の背に総統様の手が置かれていた。耳元でささやかれるようにして発せられた言葉に驚く。
「俺の名前はグルッペンだ。覚えたか?」
「はい。覚えました。御無礼お許しください。グルッペン総統様」
総統の息が耳に当たるのがこそばゆくて、耐えがたい感覚に涙が出そうになる。
「…もう忘れないでくれ。後グルッペンでいい。」
「グルッペンさん」
「まぁ、まだ今はそれでいい」
少し不満そうに再び私の向かいに座ったさんは紅茶に口をつけチラリとこちらを見た。さっさと飲めと言うことらしい。
私がやっと紅茶に口をつけると、それは確かに美味だった。
しかし口に残る何かに不快感を覚え、そこにあったがガトーショコラをひと切れ口の中に入れた。
「どうだ?うまいだろ?俺の一押しだ。」
「はい…とても、とてもおいしいです。ありがとうございます」
そう言って私がもう一度紅茶に口をつけると、グルッペンさんは心底嬉しそうに微笑み、うなずいた。
ただ私にはそれが作戦成功といったような笑みに見えて、寒気がした。
そうこの、自分の霊力の中に何か違うものが混入したかのようなざわめきに。
、
続く (更新停止中)
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ふてんにぶおんぷ(プロフ) - にゃーめーさん» 更新遅いかわりに、面白い話を書けるように努力しますね！応援ありがとうございます。 (2020年1月26日 4時) (
レス) id: 0e632219f8 (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます！ (2020年1月26日 4時) (レス) id: 0e632219f8 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーめー - 更新遅くても楽しみです！ (2020年1月25日 11時) (レス) id: 4729c1ad64 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 楽しみにしてます♪ (2020年1月24日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - しおりんさん» 良かったです！更新カメ並ですが、よろしくお願いします。そろそろ夢主が皆と打ち解けれたらいいなあって感じです！更新頑張ります。 (2020年1月22日 15時) (レス) id: 40d3b7f392 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふてんにぶおんぷ | 作成日時：2020年1月4日 14時
