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、
私はその暖かな世界で歌を歌い続けていた。
気がつけば、もう太陽が少し傾いていた。
「…ついつい歌いすぎちゃった」
こうやって平和な時間を過ごせることがここ数日難しかったので、余計にこの時間の経過を感じたくなかったからかもしれない。
「今日はここまでだよ」
猫やウサギなどの小動物を撫でてあれば、一斉に去って行く。
私もここから去ろうと足に力を入れて立ち上がろうとした時に
「あの…はじめまして」
「!?」
気配を感じなかったのは、すぐ近くにいたからか?
顔を上げれば白い服に大きなバッテンがついた白いマスクをつけた男が1人立っていた。
「驚かせちゃった?立てる?」
差し出された手を取るか迷ったが、ほのぼのとした時間を過ごしたせいか、気持ちが緩んでいた。
「よいしょ…改めまして、俺ひとらんらんっていいます。長いからよかったらひとらんって呼んで。お名前は?」
しかしすぐまた迷う気持ちに襲われる。本名は言わない。なるべく自分の事は明かしたくない。
「ツバキ…ツバキです」
「ツバキさんかあ。いい名前だね」
柔らかく微笑む彼に少し自分の口角も上がってしまいそうになる。
不思議なことに先程私の歌を聞いてくれていた動物たちは彼の近くにいて離れる事は無い。
「…動物たちになつかれてるんですね」
「え?…はは、そうかなぁ?それなら嬉しいな」
動物たちは人間の心や霊力に敏感だ。
もしかするとこの人間は純粋な心思ってるのかもしれない。
「どうされました?」
しばらくの間、彼が私から目を離さなかったので、私の心が見透かされていそうで恐ろしくなった。
「ごめん、ちょっとぼーっとしちゃってただけ。あ、そうだ。これよかったら」
差し出されたのは白いバラの花
「綺麗...!白いバラって貴重なのに…」
1人でガーデニングをやっていたからわかる。もう燃えちゃったけど。
「何かツバキさんみたいだなぁと思ったから。喜んでもらえて俺もうれしい」
照れ臭そうに笑うひとらんさん。
でもこのバラは私とは真反対の色。
「ありがとう…ございます。」
「全然。俺もツバキさんの歌ではかどったから!!」
そう言って彼はまだ土のついたスコップを持ち上げて見せた。
.
........
...
小輪の白いバラの花言葉
『恋をするには早すぎる』
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ふてんにぶおんぷ(プロフ) - にゃーめーさん» 更新遅いかわりに、面白い話を書けるように努力しますね！応援ありがとうございます。 (2020年1月26日 4時) (
レス) id: 0e632219f8 (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - しおりんさん» ありがとうございます！ (2020年1月26日 4時) (レス) id: 0e632219f8 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーめー - 更新遅くても楽しみです！ (2020年1月25日 11時) (レス) id: 4729c1ad64 (このIDを非表示/違反報告)
しおりん - 楽しみにしてます♪ (2020年1月24日 16時) (レス) id: 527cd6ca75 (このIDを非表示/違反報告)
ふてんにぶおんぷ(プロフ) - しおりんさん» 良かったです！更新カメ並ですが、よろしくお願いします。そろそろ夢主が皆と打ち解けれたらいいなあって感じです！更新頑張ります。 (2020年1月22日 15時) (レス) id: 40d3b7f392 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふてんにぶおんぷ | 作成日時：2020年1月4日 14時
