【wrwrd!】「嘘つき、嘘だけど」 (ページ4)

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「あ！トントン、技術開発部の補助金申請の件どうなりました？」
「……ああ、あれか。まあ、記入漏れがあったこと以外承認条件は満たしてたで。後で返すわ」
「よっしゃ！すぐ書き直して提出するわ！」
「コネシマ、最近大丈夫か？ショッピ君に人気負けてへん？」
「そんなことないわ！シャオロンお前、自分が人気ないから正常な判断出来てないんちゃうか？」
「誰が人気ないねん！」
「さすがシャオロン、人気の変動には敏感やな」
「そんなことないですぅ～！言うとくけど、ショッピ君の株上がってる思とるん俺だけじゃないで。お前、ほんまに危機感無いんか？」
「……実は俺もな、ちょっとだけ危機感あってん。まだ、俺の方が上やねんけど、近いうちに追い越されんちゃうんかって」
「思ってへんやろ！余裕の自己弁論笑うわ！」
「人気はともかく、仕事はコネさん追い越されてるんちゃう？後輩取られてますやん」
「え、そうなん？」
「シャオロン来る前に話しとってん。ショッピ君が諜報部に駆り出される話」
「後輩取られてるやん」
「や、ちゃうねん。むしろこっちから諜報部の腹探りに行かしてん」
「諜報部に諜報行かすってどういうこと」
「ほら、わざわざショッピ君指名してきてるやん？完全にゾムの暇潰しやと思うねん」
「ああ～なるほどね？今日は他のメンツ不在やしな」
「もしくは、うちの部隊優秀やから、他と比べて人材恵まれとるのを向こうが嫉妬してんちゃう？」
「めちゃくちゃポジティブやな!!」

◇

食事中も、そして食後も、四人は雑談に花を咲かせーそのうちの三人は気を紛らわすためにーそれぞれの近況報告で盛り上がった。

そうして想定より大きく膨れた胃袋を休め、尾をひく息苦しさがいくらか薄れてきた頃。

「あ、そういえばグルッペンが言ってたんやけど、兄さん帰ってくるんやって」

トントンの口から、幹部の一人の帰還が告げられた。