今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,781 hit
小｜中｜大
心が０個。 ページ4
utside.
kn「でさぁ、俺が言ってやってんな、『お前それ大先生みたいやんか』って。」
目の前のシッマはいつものように馬鹿みたいにでかい声で、自分の言った言葉に笑っている。
やっぱり目は死んでいるけど。
kn「そしたらなぁ、そいつ。なんて言ったと思う？？」
ut「なんやろなぁ」
適当に相槌を打っておく。
kn「お前みたいなんと一緒にされたくないわってさ、ハッハハッハ」
手をたたいて猿みたいに笑うシッマ。
ちらり、とスマホを見てみるともう１５：００。
ut「…っ！！！！シッマ、あかん。急がんと」
kn「あー？？なんでや、まだ続きあんねんって」
ut「今日撮影の日やったわ、先に失礼するわ。ほなな。」
kn「せやったなぁ。ウツくん、頑張れよ〜」
ut「あ、金…」
kn「ええわ、ここは俺が出しといてやる。いってき。」
ソファから重い腰を動かして、立ち上がる。
ひらひらと暢気そうに手を振っているシッマを見ながら店をあとにした。
店の外からみたシッマはひどく疲れているようだった。
一瞬しか見えなかったが、いつも上がっている口角が下がっていて、
死んでいる目がさらに死んでいて、どす黒く沈んでいた。
ut「あいつ、ここ最近調子悪そうやしな。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぜろ | 作成日時：2020年2月28日 22時
