心が４個 ページ5
もう一度Aからもらった花、アネ…なんちゃらを見つめる。
少しだけ花の匂いがした。どこかで嗅いだことのあるような少し懐かしい匂い。
ガチャ
『ふーん。ただいま！』
「おかえり、こがね。今日はカレーよ。」
花の匂いなんかよりおいしそうな匂いにつられリビングへと駆け出した。
kn「ごちそうさまでしたー。」
「おいしかった？」
kn「めっちゃおいしかったで。ちょっと今からばあちゃんち行ってくるわ。」
「気を付けてね。」
kn「すぐ帰るわ。」
近くにあったジャージを羽織り、Aからもらった花を持つ。
ガチャ
kn「うぃー…寒いわ…」
さすがにもう十二月だ。吐く息が真っ白になる。
kn「さっさといこ」
足早にばあちゃんの家に向かう。
ぴんぽーん…
「はーい。」
kn「俺。水嶋こがね。じいちゃん、ばあちゃんいる？」
「おるよ。寒いやろ？はよ中はいり。」
かちゃっと鍵の開く音を確認して家に入る。
kn「ばあちゃーん。頼みごとがあるんやけど！ええー？」
ばあちゃんの部屋に向かう。
「なーに？」
やわらかい優しい声でばあちゃんはそう答える。
kn「あのな、ばあちゃんドライフラワーって作れるか？作ってほしいねんけどな…」
「ドライフラワーねぇ。いいよ。お花見せて。」
袋に入れた花をばあちゃんに渡す。
「きれいな花ね…紙に書いてあげるからこれからはこがねが自分で作りなさいね。」
眼鏡をかけて筆ペンでさらさらと紙にドライフラワーを作る手順を書いて渡してくれた。
kn「ありがと…今回はつくってくれんか？よくわからんから。」
「うん。よく見ててね。まずね…」
「こうしたら完成。日陰で二週間くらい乾かしてね。」
kn「ありがと、ばあちゃん！」
「気をつけて帰るんだよ。」
kn「おう！また遊びに来るな！」
ばあちゃんがくれた紙と作りかけのドライフラワーを袋に入れて家に帰る。
A、いきなり花なんか渡してどうしたんやろうか…
そしてドライフラワーにでもしててって…
普通に花瓶にさすだけじゃあかんかったんか？ドライフラワーにする意味…
kn「まあ細かいことは気にせんでもええな。」
帰り道、いつも聞こえるAのあのメロディを口ずさみながら帰った。
ばあちゃん、花を見ながら、"この花。かわいいのに悲しいね。"って。
かわいいのに悲しいってなんだよ。色が悲しかったのか？
まあ、寒色系の色が多かったしな。
特に気にも留めていなかった。
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ぜろ(プロフ) - クロノスさん» うわん…ありがとうございます。クズシマちょっと笑っちゃいましたｗ (2020年1月24日 14時) (
レス) id: 245f42d98f (このIDを非表示/違反報告)
クロノス - よかったですわ マジで （タイトルのとこのコネシマ の英語『クズシマ』と読んだなんて言えない、、） (2020年1月12日 4時) (レス) id: 25a024680a (このIDを非表示/違反報告)
ぜろ(プロフ) - 無色さん» コメントありがとうございますぅうう( ;∀;)二人ともＥＮＤ１では幸せな…はず！です(´・ω・) (2019年12月15日 17時) (レス) id: 245f42d98f (このIDを非表示/違反報告)
無色 - すごいいい話でした！軽く泣きかけました(￣▽￣;)二人とも幸せになっているといいな（´・ω・｀） (2019年12月13日 15時) (レス) id: 3580e498d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぜろ(プロフ) - 美希さん» このお話のシッマさん、過去には心あったっていう設定なんです！ここから少しずつタイトルの意味、分かっていくので！！！！楽しみにしていてください！美希さん、コメントありがとうございます！ (2019年2月7日 14時) (レス) id: aa0aa3566b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぜろ | 作成日時：2018年11月4日 22時
