6age ページ23
さらに2年が過ぎ、Aは元気に城中を走り回るようになった。
子供の成長は本当に早い
今は、幹部のみんなに勉強を教えてもらったりゾムに訓練してもらったりして毎日を過ごしている。
特に外国語の勉強が好きらしく、オスマンが「教えがいがある」と喜んでいた。
我が娘ながら才能を感じる
訓練の方は、長距離より短距離に適しているらしく今は体にあった短剣の振るい方を学んでいるらしい。
僕は長距離担当なのだが…そこら辺は遺伝されなかったようだ。
ちなみに、現在もAは子供部屋で生活している。
本当は僕の部屋に連れてこようとしていたのだが、僕自体幹部で仕事が忙しく、なかなか部屋に居れず手が届かない
ならば、ある程度成長するまで子供部屋で乳母に任せた方がいいと判断した。
もちろん、どれだけ忙しくても毎日1回は子供部屋に訪れるようにしている。
《あーー、第3部隊はB地点待機にしたほうが良さそうやな。山から攻められる可能性も考えな》
《了解》
そしてつい先日。
ついにα国から宣戦布告され、戦争することになった。
何年も睨み合っていて中々進展しなかったが…ようやく戦争に発展した。
インカムでの指示を終え、席を立って子供部屋へ向かう
「A！！」
「パパ！！」
僕が部屋に入って来るのに気づいた途端、満面の笑顔でこちらに走ってくるA。
腕を広げてAを受け止め、頭を撫でてやる
「鬱様、どうなさいました？後3時間で戦争開始の時刻ですが…」
子供部屋の奥から、不思議そうにそう言いながら姿を現すセレナちゃん。
それもそうだ、兵士はみんな位置についている。
僕も今回はスナイパーとして参加する予定で、本来は持ち場に居なくてはならない時間帯だ。
「…その話なんやけどな、セレナちゃんにはAと一緒に地下の隠れ部屋に隠れててほしいねん。」
僕がそう言うと、さらに不思議そうな顔をするセレナちゃん。
今まで戦争無敗の我々国は、城まで攻めに入ってこられたことは無い。
にも関わらず、僕が「地下に隠れろ」というのにはひとつの大きな理由があった。
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すみれいん(プロフ) - 読み返すと先の内容がわかっているため涙が出ます。違う、そうじゃない、違うんや…とつ 呟きながら読ませていただいてます！ (2020年10月3日 21時) (
レス) id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ガガ - 涙が凄い出てくる....ヤバイ、とっても良い作品でした。 (2020年3月10日 14時) (レス) id: a5ab59d983 (このIDを非表示/違反報告)
のと(プロフ) - あっ......ちょっとさっきの文章だめでしたかね...？すみません (2020年1月3日 14時) (レス) id: 2f54580e61 (このIDを非表示/違反報告)
のと(プロフ) - た。感動しました！ありがとうございます！ (2020年1月3日 14時) (レス) id: 2f54580e61 (このIDを非表示/違反報告)
のと(プロフ) - え..何この物語凄い...！！最後のこの話終わってないやんけっ！！やべぇ！！ってなった時、心が射抜かれた感じでめっさ衝撃的でした！！...あと、私事ですが「金を運んでんの馬なんじゃね？？いやそれは無いか....っえ！？馬じゃん」ってなってすっごく喜んでしまいまし (2020年1月3日 14時) (レス) id: 2f54580e61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音羽リン
| 作成日時：2019年12月21日 11時
