我ら双子、鬼殺隊になる。【鬼滅の刃】

三　「我らというよりかまだ合流出来ない」 ページ5

「俺の名前は我妻善逸って言うんだぁ！君の名前を教えて！？」


『嘴平A。鉄逸だっけ？一緒に居るのは良いんだけどちょっと声量下げて』


「ごめんね。でもね、俺、善逸」


『分かった分かった。針逸ね』





「ねぇわざと？？？」とぶつぶつ言う元逸と共にさっき兄ちゃんの居た方向へと急ぐ。

『じゃあね』と言って離れようとはした。けど「イヤァアアアアアア！！！見捨てないで！！！」と泣き叫ばれたから仕方なく行動を共にした。
死ぬって諦めるより、生きたいと強く願う人は一緒に居て少し心強く感じる、っていう理由もあるけれど。





『！善逸避けて！！！』


「え？ウギャッ！！」





権逸の後ろに居た鬼から像逸をしゃがませて避けさせる。
ついでに背中を借りて鬼を斬った。





『よっと。うんうん。山の王の妹なら出来て当然だった』





地べたに寝てる礼逸を起こしながら一人、頷いた。





「また助けてくれたね！」


『......』


「？どうしたの？」


『いや...勢いとは言え、背中踏んづけてごめんね』





えぇっと....ぜ、善逸？の背中にある自分の足跡を払いながら謝る。
善逸はピシッと固まった後、わなわなと震えだした。





「もう可愛すぎだよぉ...さっきも名前ちゃんと呼んでくれたしもう好き結婚しようね！！！」


『.....善逸って何だか子分っぽいよね』





兄ちゃんが言ってたなぁ。親分は子分を守るのは当たり前だって。妹も守るのも当たり前とも言ってたけど。
少し笑いながら「結婚しよう！！！」と騒がしい善逸の頭を軽く叩いた。

四　「我ら違う所は違う」→←二　「我ら違う所もあったらしい」

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