【d!】虚構の館【パロディ】 (ページ9)

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kn「ふーん、やっぱりこの本とこの隙間………
完全に一致ってことやな………！！」

再びあの本棚の前に戻って来た俺たちは、

改めてその本と本棚の隙間を見比べた

コネシマの言う通り、確かに二つの幅はぴったり同じに見える

zm「じゃあこの本入れんで？ええか？」

ゾムの言葉に肯定の返事をすると、

ゾムが少し不安げな表情で本棚の隙間に本を差し込む

ガチャリ_________

それと同時に、どこからか鍵の開くような音が聞こえた

やっぱり鍵じゃないものが鍵になっとるんやな………

みんなは顔を見合わせて頷き合ったたあと、

慎重に廊下へと帰ることにした

……………鍵の音とともにかすかに聞こえた別の不気味な音が、

ただの気のせいだということを信じたい

・

sha「いやー、ビビることなかったやんな！
何もあらへんかったし」

あと少しで廊下へと戻る扉、というところで

一番後ろを歩いていたシャオロンが口を開いたので、俺たちは後ろを振り返った

そこで俺たちは目にしてしまった

シャオロンがいる位置のもっと奥、俺たちが通って来た通路のところに

先程まで無かったはずの巨大な人間の頭部のようなものがゆっくりとこちらに近づいていることを

sha「おーい、どうしたみんな？
そんなこの世の終わりみたいな顔しよって？」

俺たちは恐怖で皆固まってしまった

気がついた時には、その頭部はもう俺たちのすぐ近くまで迫っていた

「ッ危ない！！みんな逃げろ！！」

俺はハッとして声をあげた

その声とともにみんなは扉の方へと走る

あともう少し、もう少しで外に出られる……

あとは扉さえ締めれば……………！！

そう思って俺が扉を通過すると、

バタンと音を立て勢いよく扉がしまった

___俺の後ろにいたシャオロンを部屋に残したまま

kn「ッシャオロン！！！クソッ、開かへん………！！」

すぐにコネシマが扉を叩くが、一向に開く気配がない

tn「おい、みんな？そんなに焦ってどうした？
それにシャオロンは？」

心配して尋ねるトントンに急いで事情を説明しようとしたその時

扉の奥で、

何かが潰れるような音がした