【d!】虚構の館【パロディ】 (ページ6)

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「毒見言うても、まさか飲むわけやないよな？」

kn「いや、ほんまに飲まなあかんのかもしれへんで。
ゾムとロボロ食害やろ、飲めや」

コネシマはゾムの羽交い締めを食らった

ut「なぁ見てや！僕本見つけたで。
ここに銀食器は毒に反応するって書いてある！」

どうやら机の端に開いた本があったらしい

ちょうどそのページが開かれていたようだ

随分と御都合主義やな………

tn「せやったらこのスプーン入れたらええんちゃう？」

ちょうどスープの横にスプーンが添えられていたので

試しにスープの中に入れてみることにした

sha「おーすげー、スプーン黒なったで？」

ut「やっぱり科学は全てを解決するんやなぁ。
うん、そや、魔女なんかいるはずないて」

魔女なんかいません、科学的に考えてってことか

_____ガチャリ

勝手に扉が開いた時点でもう科学ではないな

スプーンが黒く染まりきった時、

すぐそこの扉から施錠が解けるような音が聞こえた

zm「………うわ、ほんまに鍵開きよった……
階段あんで？上る？」

ゾムが開いた扉の奥を覗いて言う

今は進む他に道はないということで、俺たちは階段を上った

大広間から直で階段があるなんて、変な構造の家やな

それと、さっきから誰かに見られているような気がして寒気がする

それはみんなも同じようで、みんな焦りの表情を浮かべている

静かな階段に足音と床が軋む音だけが響く様は実に恐怖を演出している

………正直に言うとめちゃめちゃ怖いです

.

階段を登りきると、そこは長い廊下のようになっていて、

左右に二つ、そして奥に一つ扉があった

sha「何やこの甲冑怖………大先生の家みたいやな」

ut「ちょっとシャオちゃん！？
僕ん家こんな怖い甲冑ないから！」

確かにこの雰囲気だとなんか動き出しそうで怖いな……

とりあえず左側の扉に入ることになった

kn「おぉ………何やこれ、ガラスケースに色々入って………っ」

コネシマが急に顔色を変えたので、そのガラスケースを覗いてみた

人間の頭部のようなものと目があった

「うわぁぁぁぁっ！！！？」

あまりにも驚いたので俺はつい叫び声をあげてしまった

みんなも絶句している

sha「見なかったことにしよう、な？先行こ？」

俺たちはそれになるべく目を向けないようにして先へ進んだ