【d！】総統の従妹による日常記録【コナソ】

そろそろコナンキャラ出さないと怒られるよね、うん ページ15

スマホのナビを頼りに町中を練り歩く。
やっぱ困った時はGoo○le先生やな、なんて思っていると、後ろから女の子に声を掛けられた。

？「おねーさん、もしかして迷子なの？」

ん？と振り返れば、すぐ近くにカチューシャを被った女の子が。
その後ろからそばかすの男の子とぽっちゃりした男の子が駆け寄り、更に少し後ろから眼鏡を掛けた男の子がやって来る。
おお…何じゃ急に、若いのよ。

「迷子…うーん、まあ、そうなるのかな。正確な場所が分からないんだし」

？「それじゃあ、僕達の出番ですね！」

？「俺達少年探偵団が、迷子の姉ちゃんをお助けしてやるぞ！」

「…少年探偵団？」

何やそれ、と不思議そうな顔をすれば、三人の子どもはキュピーン！と目を光らせる。
そして、Aのその反応を待っていたのか、揃って特撮のようなポーズを決めた。

？「そう、僕達こそが少年探偵団！」

？「困っている人をお助けするの！」

？「悪い奴を捕まえたこともあるんだぜ！」

君ら事前に打ち合わせでもしたんか、とツッコミたくなるくらいに息ピッタリだ。
眼鏡の男の子は、それを乾いた笑みを浮かべながら遠巻きに見ている。
多分この子が常識人(と書いてツッコミと読む)ポジなんやな、ご苦労様やで。

「…そっか、それは凄いなあ。でもね、人助けするのはいいことだけど、あんま危ないことしたら駄目だよ」

？「ええー、何でだよ？」

「うーん…敢えて言うなら、君らが小学生だから？中学高校ならともかく、小学生はまだ体が未熟だからね…当然力も弱い。もし一人でいる時に悪い大人に襲われたら、きっととんでもない目に遭わされるかもよ？」

？「…とんでもない目、って？」

眼鏡の男の子が勘繰るように尋ねる。
嫌やなあ、そんな恐ろしいこと、口が裂けても言えへんわ。
でもまあ、全部教えてしまったら面白くないよなあ。
膝を折って子ども達の目線に合わせ、にっこり笑ってAは口を開く。

「そこはまあ―――…“お察しください”ってやつ？」

そう言えば、カチューシャの女の子辺りから「ひっ」と小さく悲鳴が漏れた、解せぬ。
私は自発的に考えさせようとしただけで、間違っても脅迫しようとは思っちゃいない。
…やっぱ優ちゃんの血だろうか、あの人よく子どもに怖がられるから。
顔が怖かったのかと思いペシペシ頬を叩いてみたが、ただもちもちなだけで何も分からなかった。

無理矢理にでも話を進めるしかねえ→←彼女でも嫁でもないのです

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