今日は何さんですか？【川西太一】

宮下さん！ ページ33

まぁ付き合うことになったからといって、特段何かが変わったとかいうわけでもない。俺とAさん、そんで白布。なんだかんだで変わらない。

……あ、別に進展なくて困ってます系の話じゃなくてね？？ちゃんと仲良いから！Aさんと仲良くやってるから！！そこは心配ご無用である。

という事で、今からいくつか紹介しようと思う。え？何をかって？そりゃあAさんと仲良くしてますよストーリーに決まってるでしょう……え？言い換えれば惚気じゃね？って？いやいやそんな人聞きの悪い……そんなどこぞのバカップルじゃあるまいし……

さぁ、とういうことで行こうか！(強行突破)

まずはやっぱ、アレでしょう。最近の話で忘れがちになってたっていうか、タイトルだけになってたというか、題名詐欺的になってたけど！『今日は何さん？』のコーナー。

あいも変わらずAさんの忘れ物癖は直っていない。たまに彼女は時間割の存在を知っているのかと疑問に思う時があるくらい。



「たーいちくーん」

「はーあーいー」

「安定の台詞と表情の合ってなさ！」



ほら来た。

……あ、でも借りに来た感じじゃないな。もう教科書持ってるし。返しに来たか、はたまた借りて帰る途中か。今日は誰に借りたんだろう。

でも俺の謎に彼女いる疑惑があった時と違って、ちゃんと俺にも借りに来てくれるようになったので全く問題はない。オールオッケー、ノープロブレムである。

さて今日は何さんだ？てか何を忘れた？



「今日は何さん？」

「宮下さんなの！」

「……ん？」

「これ私の教科書〜！返してもらったとこ！」



……まさかの、この話題を出したタイミングで忘れ物がないという奇跡！え、彼女は人に物を貸すなんて芸当できる人だったの……？(混乱)てか誰だよAさんに教科書持ってるかなんて聞いた勇者は。

自慢気に裏返された教科書には確かに彼女の名前。ほ、本物だぁ……

今日は宮下さんな彼女。いや、普段も宮下さんなんだけどね。



「……ん？じゃあ何の用？」

「……忘れ物以外で太一君に声かけちゃだめですか」

「ア、ゼンゼンオッケーデズ」



彼女が可愛い(知ってた)

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