な ページ3
初めて会った時
それは
『二口!お前いい加減なことしてんなよ!』
『……うぃーっす』
『聞いてんのかっ』
俺が担任に怒られてる時だった。
たしか課題忘れたかなんかで。
俺が怒られてたのは廊下で、そこを通ったAさんにギョッとした目を向けられた。
その時は1年で、クラスも違ったから名前は知らなかったけど、可愛い子だなって思ってたから認識はあった。
そんな相手とのファーストコンタクトに、それはあまりにも酷すぎた。
(きっといい印象なんて持たれてねーよな……くっそ、あの担任まじふざけんな。課題忘れたの俺だけじゃねーし)
説教から解放され、1人で廊下を歩きながら心の中で文句を言う。
『……あ』
『……あ』
角を曲がろうとした時
前から人が歩いてきた。
言わずもがな、Aさん。
予想してなくてビビって、情けなくも俺は大袈裟に仰け反ってしまった。
そして壁に頭を打った。
『〜っ⁉』
痛さに悶絶していると
焦った声で大丈夫かと問われた。
くっそ痛えけど、我慢して大丈夫だと言った。
『……あ、さっき怒られてた人だ!』
『……』
かっこ悪いところを見られた上に
変な認識をされた。
だから、あんなとこで会いたくなかったんだよ。
まあでも、そんな始まりのせいで
今、割と仲がいいんだけど。
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作者名:花見っ子 | 作成日時:2018年3月3日 22時