瀬見君、これオススメです。

このジュース、オススメです ページ3

昼休み、喉渇いたよ。

ということで、自販機ナウ。

だがしかし！

教室に財布を忘れた！なんてこったい。

戻るかぁと思った時



「あれ、西村さん何してんの？」



瀬見君がそこを通るという奇跡。

やばいかっこいい好き。

……まぁいいとして。



「瀬見君、瀬見君」

「ん？」

「このジュース、オススメしてます」



買おうとしていたミルクティーを指差す。

１２０円だよ！

そしたら



「……奢れと？」

「うん」



ソッコーでバレた。

ダメかと思い、諦めようとしたら



「ほれ」



いつの間にか買っててくれました。

そして私に差し出してくれた。

イケメンかよ。イケメンだよこの人。

嬉しすぎるね、うん。

お礼を言って蓋を開けて飲む。あ、ミルクティー美味しい。

そしたら


「じゃあ貸して」

「ん？」



手元からジュースが消えまして

気付けばジュースは彼の手に。

そして



「……うわ、甘っ。よく飲めんな」

「……」



飲まれた。

いや、元々彼のお金なんですけど。

瀬見君、間接キスって知ってますか？






今日はジュースをオススメしました。

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