甘党VS辛党【菅原孝支】

じゅーよーん ページ14

「２人って卵焼きはどっち派？」

「なんだよ」 「ヒゲちょこ」

「息ピッタリだな！もー！」



だって旭がいきなり変なこと言うから。

お昼、みんなでご飯を食べていて。

スガと私のに卵焼きが入っていたのを見た旭の発言ですが……

決まってるじゃん？

私とスガですから。



「甘い一択」

「俺も甘いのが好き〜」



……ん？聞き間違えかな？



「スガ、ワンモア」

「や、だから〜。甘いのうまいよな」



嘘 や ろ。



「辛党どこ行った」

「卵焼きに辛さは求めちゃダメだろ」



なんだこの天変地異的な状況は。

てっきり、辛いのだと思ってたぞ。

あ、でも色はフツーの卵焼きだ。



「……えいやっ」

「あっ、コラ！」



一個奪い取って食べてみると……

ナニコレ、超美味しい。

甘党の私好みの味でした。



「スガ、お母様にお伝えください。私のぶんの卵焼きもよろしく、と」

「誰が言うか」



当たり前だけど、拒否されたよ。

でも、まだ言うことがある……



「ウエルカムトゥー甘党」

「行かねーよ」






(本当、仲良いよなぁ)

(もし、スガが卵焼き辛いの好きだったら、赤い卵焼きだったのかな、澤村)

(……卵の黄色を呼んでこいって感じだな)

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