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「悪かったよ、反省する」

「本当か?」

「ウン、反省シテルヨー」

「嘘つけ!このっ……あれ?お前、名前は?」

「教えねえよ」

「いいだろ別に!……あ、そのボールお前の?名前とか書いてな




「触んなっ!」





空気がビリビリとする程、その場に響いた少年の声。日向は地面に落ちていたバレーボールに伸ばしかけた手を引っ込めた。流石の日向も驚いて固まり、その様子に少年は今度こそ「やらかした」とでも言いたげな表情を作った。

そのまま日向の元に歩いて行き、おもむろにそのバレーボールを手に取った。



「……悪い」

「いや、俺もごめんなさい……えと」

「A」

「え?」

「俺の名前。悪かったよ、急に怒鳴って。詫びのつもり」

Aと名乗ったその少年は、ボールを抱きしめるように、先ほどのベンチに座りなおした。宛ら毛糸玉と戯れる猫である。

恐る恐る様子を伺う日向に、Aはポツポツ話し出した。



「これ、俺の大事なもんなんだ。バレーやってた、って言ったろ。そん時に使ってたんだ」

「おぉ……AもMBなんだろ」

「だった、んだよ」

「何で今はやってねーの?」

「……あんた、急にズカズカ踏み込んでくるなよ。こっちにもプライベートはあんだよ」

「だって仲良くなりたいじゃん」

「はぁ?」



呆れた顔をしたAは、日向のセリフに素っ頓狂な声をあげた。

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花見っ子(プロフ) - 壊れた音楽家さん» 本当にコメント嬉しいです。第一に作品に対して感想を持ってもらえてよかった、なんて思ってます。それこそ次回作も、ご期待に添えるかはわかりませんが、自分なりに工夫はしますので、気が向いたらまたよろしくお願いします。ありがとうございました。 (2019年5月21日 22時) (レス) id: e5466e3cbf (このIDを非表示/違反報告)
花見っ子(プロフ) - 川子さん» 素敵なんて言ってもらえてまずそこが嬉しいです。勿論読んでもらえたこととか、コメントもらえた事にも感謝しているんですが。初の試みだったので反応を頂けると有り難い。川子さんがもし復帰して、もし作品書くことがあるなら教えてください。 (2019年5月21日 22時) (レス) id: e5466e3cbf (このIDを非表示/違反報告)
壊れた音楽家 - 先ずは作者さん。素敵な作品をありがとうございます。読んでいて凄く感動しました。本を読んで泣いたのは久しぶりです。この作品を読んで俺は部活にもう一度復帰しようかなと思えました。本当にありがとうございました。花見っ子様の次回作に期待しております。 (2019年5月21日 19時) (レス) id: b9c431de9a (このIDを非表示/違反報告)
川子 - 純文学に面白味を感じ、何年も前に辞めてしまったこのサイトには戻れないと確信してたのですが、この小説を見てあの時を思い出し、男主の過去のシーンにやられ、うるりときました。素敵な作品をありがとう。 (2019年5月21日 1時) (レス) id: b77960c3dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花見っ子 | 作成日時:2019年5月19日 17時

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