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「セーフッ!」
「間に合ってねーよ、西谷」
「監督!サーセン!」
結局、一番最後に戻ってきたのは西谷だった。どうやら田中も一緒に行っていたようで騒がしくバスに乗り込んできた。
「西谷、どこ行ってたんだ?」
「ちょっとそこら辺を探検してた!」
「小学生ですか」
「んだと月島コラァ!」
ギャアギャアと騒ぐ前方を傍に、山口が日向に「日向も出てたんでしょ?西谷さんに会った?」と聞いた。もちろん、会ってはいない。
それどころか本人の自覚はないが迷子だったのだ。
「いや、会わなかった」
「ん?翔陽もどっか行ってたのか」
「はい!あっちの方です」
あっち、と日向が指差した方向を見て西谷は「お、なんだ同じ方向か!」と言う。偶然にも探検に向かったのは同じ方面だったようだ。それを聞いた周りはますます彼らが会わなかった事を不思議に思った。
「あっち行ったらコンビニがあったんだ。俺の家の周りにないやつ!だから記念に買ってきた」
そう言って西谷が袋から取り出したのはガリガリ君……いや、店は違えど、全国共通で買えるわ、それ。そしてそれを食べ始めた……いや、食うんかい。
「え、いいな!俺見つけられなかったです」
「あん?すぐ見つかるとこだったぞ?な、龍」
「おう、ほんと目の前だったぜ。寧ろあれを見つけられねえって才能だぞ」
そう言って田中はガハハハと豪快に笑った。でも日向は実際に見ていないのだ、コンビニなんて。眉間にしわを寄せ本気で悩む日向。どうして、本当にどうして会わなかったんだろう。
「じゃあ日向はどこに行ってたんだ?」
「公園です。ちょっと大きいとこ」
「公園?それこそ、そんなのなかったぞ」
「……へ?」
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花見っ子(プロフ) - 壊れた音楽家さん» 本当にコメント嬉しいです。第一に作品に対して感想を持ってもらえてよかった、なんて思ってます。それこそ次回作も、ご期待に添えるかはわかりませんが、自分なりに工夫はしますので、気が向いたらまたよろしくお願いします。ありがとうございました。 (2019年5月21日 22時) (レス) id: e5466e3cbf (このIDを非表示/違反報告)
花見っ子(プロフ) - 川子さん» 素敵なんて言ってもらえてまずそこが嬉しいです。勿論読んでもらえたこととか、コメントもらえた事にも感謝しているんですが。初の試みだったので反応を頂けると有り難い。川子さんがもし復帰して、もし作品書くことがあるなら教えてください。 (2019年5月21日 22時) (レス) id: e5466e3cbf (このIDを非表示/違反報告)
壊れた音楽家 - 先ずは作者さん。素敵な作品をありがとうございます。読んでいて凄く感動しました。本を読んで泣いたのは久しぶりです。この作品を読んで俺は部活にもう一度復帰しようかなと思えました。本当にありがとうございました。花見っ子様の次回作に期待しております。 (2019年5月21日 19時) (レス) id: b9c431de9a (このIDを非表示/違反報告)
川子 - 純文学に面白味を感じ、何年も前に辞めてしまったこのサイトには戻れないと確信してたのですが、この小説を見てあの時を思い出し、男主の過去のシーンにやられ、うるりときました。素敵な作品をありがとう。 (2019年5月21日 1時) (レス) id: b77960c3dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花見っ子 | 作成日時:2019年5月19日 17時