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「ていうか、その制服ってことはAさん、青葉城西なんだね」
「そうだよ〜、どう?似合う?」
「……まあ、馬子にも衣装だね」
「……月島君?聞き捨てならないんですけど?仮にも華の高校生だぞ??」
「ソーダネー」
「うっわ、これ絶対思ってない……まあいいや。2人は烏野だっけ、その学ラン。いいねえ、かっこいい」
「ほんと?ありがとう、学ランいいよね」
結局その後もしばらく立ち話。
久しぶりに仲よかった人に会えたので、どうでもいい話でも盛り上がってしまう。どうやら相当浮かれているようだ。
「Aさんは部活入った?」
「いや、帰宅部」
「あー、ぽいね」
「月島君はさっきからなんで喧嘩売ってくるのかな?いい値で買うぞ?」
「遠慮しまーす」
「まあまあ。でも青城かあ……部活なんでも強いイメージあるなあ」
「それはわかる。校内の賞状とか垂れ幕とか、数がえげつないもん」
「だろうなあ……でも俺たちからすると、やっぱり青城って男バレだよ」
その言葉を聞いた瞬間、ヒュッと喉元で変な音がした気がする。幸いにも山口君は気付かなかったようで普通に話を続けているが。
別に、この話題が直結するわけじゃない。男バレには国見がいて、それを思った瞬間思わず身構えたけど、警戒しすぎだ。第一この2人が国見を知っているはずないのだ。
落ち着け、落ち着け、自分。
「へ……へぇ〜、やっぱり有名なんだ、うちの男バレって」
「そうだよ!大お……じゃなかった、主将の及川って人いるでしょ?その人以外も強いし。おれはジャンプサーブできないけど、違うの練習してて……って、あ!ごめん、なんかベラベラと」
「ああ、及川さん。あの人も有名だよ……っていうか山口君、詳しいね」
「まあ一応バレー部だし」
ここで、そういえば、と思い出す。
この2人、中学でもバレー部だったんだっけ。そりゃ続けてるわ。青城の知り合いとだったら、必然的にもこの話題になるよなあ……
さっきから口数減ったけど、きっと月島君もバレー部なんだろう。
……なんか、嫌な予感がする。
「そっか、バレー部なのか」
「うん。この前……って言っても春先だけど。俺たち青城と練習試合したんだよ。そっちに行ってたんだけど、知らない?」
「……あー、ごめん。私放課後いつもすぐ帰るからなあ。知らなかったよ」
……
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雪猫(プロフ) - 花見っ子さん» いえいえ!大丈夫ですよ!続きも読ませてもらいました!国見ちゃん視点を読んでもっと面白いなって思いました!国見ちゃんがどう思ってたのかとか、あの誤解は結局どうなんだろうとか考えるのが楽しいです!続きも楽しみです!頑張ってください! (2019年8月19日 0時) (レス) id: 044c7ba7ac (このIDを非表示/違反報告)
花見っ子(プロフ) - しば子さん» 本当にコメント返すの遅くなってすいません……その上更新も酷く不定期で。その中で読んでいただけて嬉しいです。今後も少しずつ頑張りますので、よければまた見てくれたら嬉しいです。 (2019年8月11日 20時) (レス) id: e5466e3cbf (このIDを非表示/違反報告)
花見っ子(プロフ) - 雪猫さん» ずっとコメントお返しできてなくてすいませんでした。今更なんですが本当にコメント嬉しかったです。自分で書いててあれなんですが、わかりにくいところも多いと思います。そんな中読んでくださってありがとうございました。続編も書いたのでよければ…… (2019年8月11日 20時) (レス) id: e5466e3cbf (このIDを非表示/違反報告)
しば子 - 国見推しなんですけど、話の続きがすごい気になるし続きを読むたびドキドキします笑このお話大好きです!更新楽しみにしています、無理しない程度に頑張ってください!! (2019年7月28日 10時) (レス) id: 923e20aa2a (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - こうゆう感じのお話好きです!更新頑張ってください!!最近国見ちゃんが自分の中では来てて、続きが楽しみです! (2019年6月29日 1時) (レス) id: 7dccd2123b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花見っ子 | 作成日時:2019年3月30日 21時