【オリジナル】作詞してみました。

「サウンドメッセージ」 ページ4

「サウンドメッセージ」



「もしもし 元気にしてますか？
　あの時は約束破ってごめんね
　許さなくていいから 私のお願いをひとつ聞いて
　大好き 愛してるんだから
　贈り物くらいしてくれないかな？」
続きが聞きたくなくて 携帯電話を放り投げた日

嗚呼君はどこまでも我がままで
目障りだと思う僕を惹きつける
僕に縋り付く君の瞳が うっすらと涙色に光る
ごめんね 僕は潔白じゃないんだ


「おはよう よく眠れましたか？
　昨日はすごく苦しかったけど
　君がくれたお守り ちゃんと効いてくれたみたいだ
　ありがとう もう怖くないから
　贈り物はもうしなくてもいいよ」
震える声で話して 携帯電話をオフにした日

ねえ君はどこまでも似ている
私という人間を見るその目が
いつか私が分かり合えた人 彼の柔らかな目に
ありがとう 私は嬉しかったよ


君を傷つけた人を探していて
ひとつの携帯電話を見つけた
最後の贈り物 最後のメッセージ
返されることのなかったメール 添付した音声ファイル
君のお守り 聴いてさよならを言おう
今度は僕の瞳が うっすらと涙色に光る
僕の声が僕の鼓膜を揺らした

「君の記憶の彼が 僕でありますように」

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