テストがあるらしい ページ30
魔法薬学の授業は寝ることは無かった。寝る体勢に入ろうとするとエペルくんに叩き起されるからだ。
「なんで寝るの？」
授業終わりにエペルくんが呆れてた。
「もうすぐテストなのに…」
「え？ま？」
テストは聞いてない。…いや、そうだったな。
「あぁ…アイツどうしようかな」
「？アイツ？」
「こっちの話しだ、気にすんな」
今回のテストで、アズールと契約した人の数が大量にいるから、今回のテストの平均はかなり高い。
「エペルくん」
「どうしたの？」
「銀髪で眼鏡の奴と取り引きしちゃダメだよ」
「え？それって」
「おやおや、これはこれは奇遇ですねぇ」
その声に振り返る。
制服姿のアズールがにっこりと笑いながらこちらに向かってきてた。相変わらず喋りが気に入らない。
「エペルくん、次の授業は？」
「えっと…飛行だけど」
「アズール、悪いけど先急いでんだよ、姉御にでも伝言お願いしとけ」
それだけ言って、エペルくんを抱えて教室まで走った。少しだけ走るとジャックに追いついた。
「ジャッククン！」
「！エペル…何してんだ？それに、お前は」
「やぁ、今日から真面目に授業に出ることにしてな」
「あぁ、お前がトワか」
「マジフト大会の時にいただろ？お前の寮長無傷で助けてやったんだから」
エペルくんを降ろして、3人で教室に向かった。テストについて尋ねると、授業に出ていない僕にはむずかしいと言われてしまった。たしかにその魔法は実際にできるかもしれないが、問題はそれを想像でやってるから具体的な魔法陣の組み立てとか分からないと言われた。
「そっか、実戦じゃねぇもんな」
「どうするの？赤点は追試だよ？」
「ウゲッ」
「俺たちが習ったとこ教えてやるよ…放課後空いてるか？」
「放課後はいつでも暇してるさ、君たちこそ部活は？」
「テスト期間だから無いんだ」
グラウンドで飛行術の訓練を行った。
「グラウンド30周とかアホじゃねぇの」
「俺とエペルは多分大丈夫だが、お前いけるか？」
「無理だ」
「「即答」」
別に筋肉が無くとも空は飛べる。筋肉が無くとも人には勝てる。だから筋トレする意味がいまいち分からない、それを楽々とこなす2人も分からない。
「マジフト部すげぇな」
「入るか？」
「…あー、それについて話があるんだった、昼に話すよ」
飛行術にもテストがあると聞いて、安心した僕がめっちゃいた。これで点数を取ろう、勝ったな。
「他の教科でも点数とるよ」
エペルくん、やめろ、現実逃避させてくれ。
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神里(プロフ) - カナリアさん» ありがとうございます、頑張ります！ (2021年3月27日 14時) (
レス) id: 2475bb3e2f (このIDを非表示/違反報告)
カナリア - 良い作品です。更新頑張ってください！ (2021年3月26日 7時) (レス) id: 74f0a1383a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神里 | 作成日時：2021年2月27日 11時
