黒王子な8人目！⑤(JW) (ページ28)

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濵「しげ！Aに連絡した？！」

重「した…」

桐「返事は？！」

重「ない……１週間経ったけど、何も。」

神「なんでなん…。」

小「せっかく８人でデビューできるかもしれんのに」

藤「淳太、あっちの事務所の人なんか言うてた？」

中「忙しいから連絡が付きにくいかも、とだけ。」

重「あいつまじで、中国でデビューする気なんかな…」

桐「それデマなんやろ！？」

小「とりあえず、また探しに行こ。俺Aの大学の同期の人見つけてん！！」

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？「まーた、来てはるねえ」

？「あー……」

ここは、大阪にある黒崎家。

リビングから外の様子を伺っているのは、Aくんの義理の母である美智子と、妹の聖。

黒崎A失踪発覚から数日。

メンバーにはAくんが東京にいるのか、中国にいるのか、それとも事務所を辞めてしまったのか。

手掛かりは何1つありませんでした。

なので、彼らにできることはAを捜し出すこと。

重「なんか、知ってることありませんか！」

藤「様子がおかしかったとか」

小「なんでもいいんです！」

中「連絡とかありませんでした？」

こんな感じで、ほぼ毎日練習終わりのメンバーがAくんの家を尋ねました。

家族には「中国なう☆」という上海ガニと一緒に写った写真とメッセージが数か月前に送られてきただけ。

妹の聖さんが「今どこよ」と返信しても、こちらも音信不通。

「学業に専念したい」と言われ、事務所にもあまり顔を出していなかったAくん。

東京の事務所側もさすがにAくんのプライベートまでは把握していませんでした。

八方塞がりとは、まさにこのこと。

メンバー達は手当り次第、Aくんを探していました。